表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/103

飛んで火に入る夏の虫?

ようやく本性見せます?


後書きのステータス修正

 さて、回復も終わったし、移動するかな。

 立ち上がって、周囲を見回す。


「ん?」


 少し離れた場所に羊の群れが見える。

 【解析】っと。


〔マッシヴシープ〕Lv.1

 動物


 んー、野生の羊?

 見た所、動物系だし大人しそう? なんか妙に厳ついけど。

 狩るメリットもあまりなさそうかな。

「うん、放置で」


 それに何十頭もいるし。一斉に反撃されたら怖い。流石に怖い。


 刺激しないように離れよう……



 暫く歩くと、疎らに木が生えている場所が見えてきた。

 森というには少し寂しいから、林かな?

 地面の草花を見ると、微妙に植生も違うように思える。


「フィールドの境目?」


 となると、林の中に入るのは危険か。

 流石に準備なしで新フィールドは、ね。


「それにこっちのお相手が先だしね?」


 左手に振り向いた先には一匹の猿が向かってきていた。

 1m位の大きさで、全身真緑。尻尾は短く、スリムな体型。特徴的なのは頭に生えた椰子の木。……椰子の木?

 頭に小さいミニチュアサイズの椰子の木が生えている。なんだあれ。


〔パームモンキー〕Lv.2

 魔物


 魔物かー。

 少々常識やら何やらを逸脱しているのが魔物という存在だ、とハート様に教えて戴いていた。耳が脚みたいな兎や舌が槍の蛙もそうだが、頭に木が生えた猿とは、これまた予想外。

 

「ウキーウキー!」


 あちらはヤる気らしい。

 ピョンピョン飛び跳ねながら両腕を振り回してこちらを威嚇している。

 だがーー


「ウキッ!?」


 少々運が悪いかな。


「うふ、うふふふ」


 スピアーフロッグはなかなかの強さで満足できた。が、まだ足りない。


「キッ、キキッ!?」


 もう少し楽しみたいのに、先ほどまで良い相手に遭遇していなかった。見つけたのも厳つい羊の群れ。

 兎も蛙も出やしない。


「ふふふふふふふふふふふ」


 そこへこの猿である。


 少し小さいが、好戦的みたいだし、レベルも2と他より高い。

 限りなくヒトガタに近くもある。


「ーーキーッ!?」


 まさに飛んで火に入る夏の虫。

 絶好の獲物。


「あははははははハハハハハハハハーー!」


 さあ、殺ろう!

 存分二!



 ふぅ、……またやってしまった。


 振り返ると、ズタボロになった緑色のヒトガタの何かが横たわっている。

 いや、まあパームモンキーなんだけど。


 たまにあるんだよねぇ。

 安全装置が吹っ飛んだみたいにバーサークしちゃう事が。

「ハート様との訓練で少しは発散できたと思ってたんだけどなぁ……」

 昨日の消化不良が意外とフラストレーションを溜めていたのかもしれない。


 その捌け口になったお猿さんは哀れだけど、まあ運が悪かったよ。


 ピコーン!

《職業レベルが上がりました! ボーナスポイント2pt獲得しました。ステータスに割り振りして下さい。【巫術】〈ミノカミ〉を習得しました!》


 ピコーン!

《条件を満たした為、特殊称号『虎狩り』を獲得しました!》


 ピコーン!

《条件を満たした為、種族称号『戦鬼』を獲得しました!》


 うええっ!?

 いきなりいっぱいだなぁ。やっぱり、Lv.2の魔物(それもおそらく格上)を倒したからかなぁ?

 うん、そうだろう。そうに違いない。


 しかし職業レベル上がったのは素直に嬉しい。新しい魔法も覚えたし。

 ひとまず、パームモンキーのドロップを回収して、東門まで戻ろうかな。LPはまだ余裕あるし。


 スキルとかドロップの確認は戻ってからにしよ。



「お、嬢ちゃん。お帰り」

「ただいまー」


 あの後、特に魔物も動物にも遭遇する事なく帰ってきました。


「で、戦果はどうだった?」

「とりあえず、蛙と猿には遭遇しました。鹿には逢いませんでしたねー」

 そこは残念な所だ。


「まあ、あれは滅多に出ないしな」

「代わりに羊の群れ見かけましたけど」


「……攻撃仕掛けてないよな?」

 しませんよ。あんな厳ついのの群れに。


「ありゃ、基本大人しいが、群れが襲われると一斉に突進してくるからな」

 下手な肉食の魔物も狙わないとかマジ勘弁して下さい。


「んで、蛙と猿は倒したのか?」

「ええ。蛙はなかなか厄介でしたね。猿は……ちょっと可哀想な事に」

 思わず言葉を濁す。


「なにやった?」

「えーと、雑巾みたくズタボロに」


 合掌しないでくださいよ!?



「うう、マジ引かれてた……」

 ちょっとやりすぎた内容を説明したらドン引きされました。

 ロッドで喉突いたまま、少し地面引きずり回しただけなんだけどなぁ……いや、そら引くか。


 街の中に戻ってきた。

 冒険者ギルドで受けた薬草の収集などの依頼がいくつかあるし、狩りで得た素材の買い取りや使い道の相談もしたいし。


 とりあえず冒険者ギルドへ行こう。

 名前 : 饕餮 / TOUTETU

 種族 : 鬼人Lv.1

 職業 : メイデンLv.1 → 2


称号

 虎狩り New!

 戦鬼 New!


ステータス

 ATK(攻撃力):+3

 DEF(防御力):+3

 MBS(魔力増幅):+1

 RES(魔力抵抗) :+2


 STR(筋力):6

 VIT(体力):5

 AGI(敏捷):8

 DEX(器用):8

 INT(魔力):10 → 11

 MND(精神):18 → 20


ボーナスポイント:2


装備アイテム

 ・木のロッド

 ・白の襲

 ・緋袴

 ・重金の髪留め

 ・異界の道具袋


 習得魔法

 巫術Lv.1 → 2


 ミノカミ New!

 見の神の加護を得る

 攻撃時に状態異常:毒・麻痺・睡眠・混乱・気絶のランダム追加の効果を一定時間付与


所持スキル

 棒術Lv. 6

 震脚Lv. 6

 舞踊Lv. 3

 細工Lv.1

 鑑定Lv.1

 解析Lv.1

 暗器術Lv.1


スキルポイント:5 → 6




4/7 ※アナウンス受信時の効果音を修正

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ