風変わりな医師、風間との出会い。
新しいクリニックで、新しい医師と出会い、その系列の病院のディケアに通うようになる。
第5話「憧れの人」
私は今まで通っていたクリニックの主治医が1年ごとに辞めては変わるので、クリニックを変える事にしたのだ。こうして、主治医に宣言してクリニック見学を保険証を使って、行きまくり、そして、とあるクリニックを見つけて、私はアルバイトをしているので、通えそうな金曜日に行ったら、中高年の医師に会いピンとこなかったので、でも、そのクリニックは気になったので、今度は月曜日に行ってみたら、現れたのはソバージュのロング・ヘアを1つに結わいた髪、無精ひげ、白衣は着ておらずラフな格好、大量のピアスにブレスレットといったどう見ても、患者にしか見えない人がカルテを持っていて立っていて、私は気を使って
「今日はソーシャル・ワーカーの日ですか。」
と聞くと、彼は
「医師です。」
と答え、私は;殺される事はないだろう。;と腹をくくって、診察室に入るのでした。
それでも、一通りの挨拶が済むと医師と患者である私の話しは弾み、私はこの園田クリニックとこの医師、風間に手応えを感じるのでした。こうして、32条を移して2週間に1度、園田クリニックの風間の診察を受けるようになっていた。
そして、この風変わりはイケメンに恋するのでした。この時、私は26歳になっていた。そして、バレンタイン・デーには手作りチョコをプレゼントするのでした。
それから、月日は流れ春になった。この頃から園田クリニックの系列の園田病院のディケアに通ってて、絵の好きな私はそこで色鉛筆デッサンや、油絵を描いていた。
ある日、クリニックに行った時に風間に
「ドライブに行きませんか。」
と誘われOKするのでした。
そして、風間は横浜へと連れてってくれるのでした。昼食をご馳走してくれるという彼の申し入れを断り、ワリカンでファースト・フードのバーガーをかじり付くのでした。
そして、その後、横浜の中華街を歩き、お店で買った悪戯スプレーでお互いを掛け合い、その結果、髪と身体はべとつき、そんな私に風間は
「お風呂に入りたいなぁ。」
と言うので、私は
「この辺に銭湯あるかな・・・。」
と言うと、彼は
「君は面白いな、僕はホテルにでも行こうかと考えていたんだけど。」
と言うから、風間のプレー・ボーイ振りを知っている私は
「先生、何時ものご病気が・・・。」
と頭を抱えるのでした。すると、風間は
「そんなんじゃないよ。」
と言いつつも、2人して銭湯を探すも見つからないのでした。
そうこうするうちに、風間と私は車で海へと行き、風間から愛の言葉をもらい、私達はキスをするのでした。
そして、風間からもらったコーヒーを飲むと、薬が入っているので眠ってしまうのでした。
で、目が覚めると大きなシティ・ホテルの前に車が止まって、風間に促されるままに部屋へと行き、そして、恥じらいながらも2人でお風呂に入り、出ると風間は私を抱いてベットに行き、私達は抱き合うのでした。とろけるように甘い時なのでした。私は幸せだった・・・。
そして、一通り、愛の行為が終わると風間と私はホテルの中のイタリア料理の店に行き、フランスのワインが無いというので、私の提案でイタリアのトスカーナ地方のワインと共に食事をしたのでした。その最中、風間は眩しそうに私を見るのでした。
その後、地元のクリニックの前に車が付き、前を見ると園田病院の車があるので
「先生、あれ何でしょうね。」
と言い、車から降りようとするとガタイの良い看護士が現れて、私は病院へと連れ去って行くのでした。
そして、目が覚めるとそこは病院の保護室で、その独房のような部屋に私の頭は混乱するのでした。ここは何処だろう・・・。ただ、煙草が吸いたかった。
出会うべくして、出会った風間と私は愛し合うようになる。




