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白い家

 白い家を見ると、ひどく青ざめた気持ちになる。育った家が白い家だったからだ。

 白い家には母と暮らしていた。父は住んでいたけれど暮らしてはいなかった。あたしは母と二人きりだった。母はよく泣いていた。

 白い家には叔父がよく訪ねてきた。叔父は母を慰めた。だから母があたしを置いて叔父と出ていったのも当たり前のことだった。

 白い家に残されたあたしは赤いペンキを買って、壁に思い切り叩きつけた。

 白い家は赤い涙で泣いた。

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