表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
91/100

雪国

「降ったもんね」


 客の部屋で目覚めたあたしは、窓の外の雪景色に頭をかいた。

 大雪だった。テレビのニュースは交通の混乱をしきりに伝えている。


「雪か……」


 雪は嫌いだ。故郷を思い出す。故郷は雪国だった。雪はあたしを逼塞した。だからあたしは雪のない土地へやってきたのだ。


「もう一泊していけよ」


 昨夜の客があたしの背肌を指でなでる。あたしは答えた。


「雪には慣れてるの」


 部屋を出る。

 あたしはハイヒールで雪を踏みつけた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ