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forget me not 1

 ――私を忘れないで


 そう書かれた手紙を手に、その女性は悲しい顔で私を見ていた。

 知らない女性だ。歳は三十後半ぐらいか? 目元のクマやツヤのない髪に疲れが見える。本当はもっと若いかもしれない。

 しかし誰なのだろうか? どこかで見た気もするが、記憶の中のその顔はもやのかかったように不鮮明だった。だがこの病室に私を訪ねてくるのだから、知人ではあるのだろう。

 思い切って訊ねてみる。


「どちらさまですか?」


 彼女は泣いた。

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