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トイレの向こう
異世界召喚風。
トイレのドアを開けると、どこまでも続く草原があった。
「ここは……」
空の色は青い絵の具に黄色の絵の具を混ぜたようなマーブル模様の緑色で、風が吹く度にうねるように色合いを変えた。一面に広がる腰丈ほどある紫色の草が、風に揺られてざわりと波打つ。
身体がうずいた。
私は我慢できず草原に踏み入り、草むらにしゃがみ込む。
「はあ……」
事を済ませた私はそこでトイレのドアがどこにもないことに気付いた。
困った。
紙がない。
くだらなくてすみません。