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魔女との相席
「あたし魔女なの」
汽車で相席になった若い女性が缶ビール片手にそう話しかけてきた。
「魔法が使えるんですか?」
酔っていると思った僕は、適当に話を合わせてみた。
「うん。恋の魔法かけてあげようか」
汽車がトンネルに入った時、彼女はそう言って僕の手を握った。
そのまま見つめ合う。
照れた僕が目をそらすと、彼女は微笑みながら首を傾けた。
「効いた?」
車窓に映る僕は「効いた」なんて言えないまんま、トンネルを走り続ける。
「あたし魔女なの」
汽車で相席になった若い女性が缶ビール片手にそう話しかけてきた。
「魔法が使えるんですか?」
酔っていると思った僕は、適当に話を合わせてみた。
「うん。恋の魔法かけてあげようか」
汽車がトンネルに入った時、彼女はそう言って僕の手を握った。
そのまま見つめ合う。
照れた僕が目をそらすと、彼女は微笑みながら首を傾けた。
「効いた?」
車窓に映る僕は「効いた」なんて言えないまんま、トンネルを走り続ける。
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