56/100
夢見の竜
赤錆びた鉄骨に朽ちた竜を見上げ、私はこれが夢であることを知る。
夢見の竜は切れた電球の眼を向けてこう言った。
「まだ早い」
目覚めの瞬間に走る曳光弾の射線を見た。
反射に操縦桿を倒して回避した私は割れた風防に散る血痕に気付く。
回転する空。
飛び交う敵機。
視界は出血に赤い。
味方は?
旋回。
確認の間もなく銀色にきらめく火線がこちらを囲む。
絶望的か?
……いや。
「まだ早い」
そう呟き、私はエンジンのスロットルを上げた。
赤錆びた鉄骨に朽ちた竜を見上げ、私はこれが夢であることを知る。
夢見の竜は切れた電球の眼を向けてこう言った。
「まだ早い」
目覚めの瞬間に走る曳光弾の射線を見た。
反射に操縦桿を倒して回避した私は割れた風防に散る血痕に気付く。
回転する空。
飛び交う敵機。
視界は出血に赤い。
味方は?
旋回。
確認の間もなく銀色にきらめく火線がこちらを囲む。
絶望的か?
……いや。
「まだ早い」
そう呟き、私はエンジンのスロットルを上げた。
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。