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あけましておめでとう
新年から沁みきってますm(_ _)m
「あけましておめでとー」
日付が変わるとともに店内は祝賀の挨拶で溢れた。
「おめでとう」
あたしは隣の席に座る客の男とグラスを合わせ「おめでとう」と返す。そしてグラスを口に運びながら、今年で三十になる自分のことを考えていた。
こんな仕事をする為にこっちに出てきた訳じゃないのにね、なんて自嘲していたら携帯のバイブが鳴った。
あけましておめでとう
母からのメール。
苦い酒、と思いながら、あたしはそっと携帯を閉じた。
2013年も200文字小説をよろしく(=゜ω゜)ノ




