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瓶詰めの妖精さん
「どこまでやるの!?」な、二百文字ホラー第七弾
あたしの家は骨董品屋さん。だからこんなものもあるの。
「ここから出してくれたら、どんな願い事も叶えてあげる」
瓶詰めの妖精さん。あたしはエリちゃんが持っているお人形さんが欲しかったから、この妖精さんを逃がしてあげたの。
「ありがとう。約束は守るからね」
何日かしてエリちゃんのママがやってきた。
「亡くなったエリと仲良くしてくれたサチちゃんに……」
お人形さんはあたしのもの。でもエリちゃんはいなくなっちゃった。