34/100
十三階
調子に乗ってさらに続く、二百文字ホラー第五弾
「先生、幻の十三階って知ってます?」
エレベーターに乗ると、噂好きで有名な女性看護師が聞いてきた。
「十二階を行き過ぎてしまうんですって」
キリスト教系であるこの病院は十二階建てだ。私は聞き流すが、看護師は笑いながら続ける。
「患者さんが何人も体験したとか」
十一階。
「ですが、その患者さん達はみんなすぐに亡くなったそうです」
十二階。
「彼等は十三階で何を見たんでしょう?」
停まらない。
そして十三階。
扉が開いた。
調子に乗ってさらに続く、二百文字ホラー第五弾
「先生、幻の十三階って知ってます?」
エレベーターに乗ると、噂好きで有名な女性看護師が聞いてきた。
「十二階を行き過ぎてしまうんですって」
キリスト教系であるこの病院は十二階建てだ。私は聞き流すが、看護師は笑いながら続ける。
「患者さんが何人も体験したとか」
十一階。
「ですが、その患者さん達はみんなすぐに亡くなったそうです」
十二階。
「彼等は十三階で何を見たんでしょう?」
停まらない。
そして十三階。
扉が開いた。
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。