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ちょっと、泣いていいですか?

「彼を待っているんです」

 ジンライムを注文したその女性客は、店の入口に目を向けてそう言った。

「彼は戦争に行っていて、今日帰ってくるんです。この店で落ち合おうって手紙で」

 私が祝福すると、彼女は少しはにかんだ。

 扉の鈴が鳴る度に彼女は店の入口へと振り向いた。しかしそれはすぐに落胆となり、彼女はまた彼を待つ。

 やがて夜が明けた。

「ちょっと、泣いていいですか?」

 うつむく彼女に、私はそっとギムレットを差し出した。

花言葉ならぬ酒言葉

ジンライム:色褪せぬ恋

ギムレット:遠い人を想う/長いお別れ

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