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因果応報

200文字ハードボイルド。

 因果なんざ知らないが、引き金を引く度に応報の音を聴く。

 なんだってこんな商売に身を染めちまったか、なんて鉛の弾に問いかけても返事なんてありゃしない。

 恨むならこの糞溜めた街にぶつけなとは、いつか誰かに吐いた言葉。

 さて、この状況、何を恨めばいいものか。

 銃声が続く。うずくまって血溜まり垂れる俺の身体。冗談にもほどがある。

 そんな俺の脳裏に浮かんだ母の顔。

 今更なんだ。自嘲しながら瞑る目に少し涙が浮きやがった。

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