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イザベラ【企画『二百文字の彼女、冬』参加作品】

・企画名/二百文字の彼女、冬


・企画概要/書き手の理想とする冬の美女を二百文字小説で表現し、完成した作品での美女コンテストを開催し、その得票数で「冬の二百文字美女」を決定する。


・企画趣旨/「二百文字という限られた文字数で魅力的な女性を描く」ことにより、人物造詣と人物描写を学ぶ

 冬空の街に女が独り立っていた。

 薄汚れたコートを抱いて肩を震わすこの女は、あごを伸ばして高く空を見上げ、何かに抗うように重い空を鋭い眼で睨んでいる。

「どうしました、お嬢さん」

 その眼に惹かれ声をかけると、雪のような白肌に色濃く浮かぶ黒い瞳が私の眼を捉えた。

「待ってましたの」

 そして女はにこりと微笑み、

「春を」

 そう言って私の服の裾を掴んだのだ。

 まったくたいした女だ。

 こうして私はこの女の春となったのだった。

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