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4・流れ星と事実

「さてと、探しに行きますか」

赤い髪のボブカットの女の子が立ち上がった。

ちょっと待ってちょっと待って。

「ちょっと待ってちょっと待って」

あ、心の声そのままだ。

「何か問題でも?」

いやー問題しかない。

「いやー問題しかない」

あ、また心の声が。

「問題・・・アナタこの子・・・えっと名前何だっけ?」

「金星流星」

ちゃんと自分で覚えてた。

「そうそう流星。流星の事知ってるんでしょ?じゃあ一緒にやりましょう。そっちにも損はないはず」

「何も知りませんけど」

「え??」

「ラブちゃんは何も知らないよ。というか私も知らないしw」

また静寂。

「ハァ~~~~またやっちゃったーーーー。えーと忘れてって言っても無理だよね?」

マジで困った顔してる。しゃがんじゃったよ。しゃがんでる姿は少し可愛い。

「頑張りますけど・・・・」

「いや!忘れる為に頑張るならこっちを頑張って欲しい!今から一から説明するね!」

立ち直った。行動と共に。切替早いなー。

「まず私・・・あ、名前か、ここでの名前は・・・北極星(ポラリス)!私とこの流星は星なんだ!」

またキラキラネームだ。・・・・じゃなくて今なんと??

「この星、この国の言葉で言うと擬人化だね。私達の目的は擬人化して星を見て回り、星の力を継続して与えるか判断する選定者なんだ!」

なるほど、分からん。

そんな私を無視してか話は続く。

「私達は星の始まりの一族。ずっと星に力を与え生き続けさせるのが使命。だけど星が多くなりすぎて全ての星に力を与える事が困難になった。そこで選定者を使いエネルギーを与える星を選んでるんだ」

喉が渇くのは夏の暑さのせいか、私の頭が理解が追い付かないからか。

ポラリスは続ける。

「選定の仕方はエネルギーのなくなり欠けた星に行ってランダムで場所を選びそこで生きる者を観察する。問題がなければエネルギーを与える。この星の時間で100億年は大丈夫になる」

「あー問題有りなら?」

「エネルギーの供給をしない。その場合星は消滅する。死というやつだね」

・・・・死ぬのか・・・。

何を基準にしてるか分からないけど人間が一番多いし悪人多いしダメだろうなー。

私は理解出来る所だけ理解して諦めた。

「んー分かった。(1/3くらい)」

「そう、良かった。じゃあ手伝ってくれる?そしたらプラス要素になるし」

ポラリスはまたベンチに座る。

んープラスかぁ微々たるものだろうけど。

「スターダストさんの記憶のカケラがないと選定がムズイ感じですか?」

「いや違うよ。流星は星にエネルギーを与える存在だから、力の使い方を思い出して欲しいの」

「エネルギーを与える存在?」

「選定に受かった星に流星の命をエネルギーに変えて星に与えるという事」

命をエネルギーに変えて与える?

そしたら・・・・・。

「そしたらスターダストさんはどうなるんですか?」

「消滅するけど?」

簡単に言った。

スターダストさんはどう思ってるんだろう?

「嫌だけど」

おお、スターダストさんハッキリ言った。そりゃそうだ。

「記憶のカケラが見つからなければ私は死なない?」

「うん、だけどそれだとこの星は消滅するけど・・・・」

「そしたらラブちゃんは?」

「一緒に消滅する」

やっぱりかー。

「じゃあ仕方ないかぁ。記憶のカケラを探そう」

何が?何が仕方ないの??

「あ、でもその前に選定に受からなきゃいけないのかー」

「・・・・いや選定はしなくても良くなったよ」

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