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弱っているので少し休憩なのです

 進化を遂げたシロン。

 とてもたくましく、そして強くなったシロン。

 新しい特技を覚えたシロン。

 時代はシロンへと流れている! 


「なのでパンを食べたいです!」


 唐突に叫んでみました。しかし宿屋にいるメンバーは全員じーっとみているだけです。

 活躍したシロンにねぎらいの言葉をかけてくれてもいいのよ! 

 今お部屋にいるのはサルサさん。ご主人。カエサルさんだけです。

 他のメンバーは買い物です。まとまったお金が手に入ったようなので

分配されて各々欲しい物を買いに行ったのです。

 勿論シロンの分もありますが、進化してからまだ体調がすぐれないのです。



「はぁ? 突然何言ってるのよあんた」

「カエサルもシロンのパンを食べたいサ」

「ねねねえシロンちゃん。それより調子はどう? まだ痛む?」

「傷は治してもらえたみたいなんですが、どうも調子がでません。何ででしょう?」

「それにこの模様も変わらないわね。どういう事かしら」

「戦士にも休息は必要。つまりそういう事なのでしょう。

「戦士ってねぇ……そーいえば新しいスキル増えてたわよね。それが影響してるんじゃない? 

血放出とかいうの」

「そういえば……血放出ってどんなスキルなんですか?」

「私が知るわけないでしょう? 名前からして物騒だけど。でも吸血の方はわかるわ。

バット族なんかが使うやつね。血を吸って体力を回復したりするのよ」

「あのー、魔物の血なんて吸いたくないんですが……」

「あら、案外美味しいかもよ? それに、いい効果なんかもあるかもね。やってみたら? 

ゴブリンあたりで」

「絶対いやです! どう考えてもあんなの美味しくないに決まってるじゃないですか、もー!」

「うふふっ。私の血、吸ってみる? シロンちゃん」

「ご、ご主人の血を吸うなんてとんでもない。逮捕されます」

「何で主人の血を吸うと逮捕されるのよ……」

「うー……だめです。力がでません。何か栄養のあるものを……そうだ! 魚は血となり肉となる。

ということで魚を食べたいです」

「それならニャトルが買いに行ってるサ。珍しくシロンを心配していたサ」

「ほうほう。ついにあいつも立場をわきまえる猫になったということですね……はぁだめだ。力が抜ける……」

「それにしてもおかしいわね。一晩寝てもこの調子じゃ、病気か何かかしら? ルビー。鑑定してみて」

「う、うん。大丈夫かなシロンちゃん。心配だよ……」


 シロン

 種族 ウルフィ 種族形態 ブリードハンディウルファイヤ

 性別 雄

 年齢 1歳

 レベル 1

 耐久 17/55

 魔珠  33/102

 体力  13

 力   8

 器用  25

 速   33

 種族技 ワンハンド 燃える尻尾 血放出

 習得技 異界召喚、行動経験、革新進化、纏いし炎、

 吸血、????、????、????、????



「全然回復してないわね。それに魔珠減ってるし」

「どうしてなのかなー。やっぱりお医者さんに見せないと……」

「シロン、仕方ないから私の血を少し吸わせてあげるわ。今回の事は私が勧めたようなものだし、これ

で死なれたら寝ざめが悪いもの」


 使うだけなら異界召喚と同じ要領だったはず。

 これなら直ぐ使えるか……? しかし悩む。


「ですが……うーん。スキルを使ってから判断してみましょう。きっと止められるはず。

いきますよ、吸血!」


 

 

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