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そんな進化、選んでないよ! 

「俺、死にましたよね」

「うん。死んだニャ」

「俺、生きてますよね」

「ええ。しぶとく生きてるわね」

「俺、今回活躍しましたよね」

「したサ。恰好よかったサ」

「俺、地雷踏みましたよね」

「……えへへ。ちょっとだけ……」

「俺、茶々丸は見てないですよね」

「ちゃんと流星矢撃ったちゃ! 遊んでたわけじゃないちゃ!」

「ご主人、俺、どうなりました?」

「うふふ、みんなに一言確認してから聞くあたり、シロンちゃんはやっぱりシロンちゃんだね!」

「全然答えになってないです! 何ですかこの模様! ちゃんと血拭いてくれてもいいじゃない

ですかあーーーーー! 皆そんなに俺が嫌いですか!」

「ふう。何言ってるのよ。あんたを血だらけで放置して捨てて埋葬してくるほど薄情じゃないわよ」

「そこまでは、言ってない……」

「しろんちゃん、これ新しい進化の模様じゃない? って話になったの」

「今回はどんな転生にしたニャ? ちゃんと答えたニャ?」

「いや、なんか死にかけてて覚えてない。全然わからん!」

「何で偉そうに開きなおってるのよ……そんじゃ早速調べてみましょうよ」

「そのまえーに! 討伐はどうなったんですか? 報酬は?」


 全員一度目を合わすと……にんまり微笑んだ! こいつら、遊び人だ! 


「えっへへー。お金いっぱい! 宝箱はまだ開けて無いよ。暫くこの辺りで活動するには

十分すぎるくらい資金があるの」

「ほうほう。つまりあの便利な雷の魔具、また買えますか?」

「あれは一個しか売ってなかったから無理ね。他の装備は後で買いに行くつもりよ」

「それより見て! ジャーン!」


 ご主人はこちらに巨大な白い狼の彫刻ネックレスを見せてきた。

 

「何ですかこれ。俺の遺品……ぐすん」

「ち、違うよ! 首にかけておくの。お守り!」

「あんたが死ぬかもって時、ルビーったら大変だったのよ。ぼろぼろ涙を流して……心配なんだって」

「ご主人……わかりました、大切にします」

「え? 私がかけるんだよ?」

「はい? それじゃ遺品……」

「これでシロンちゃんが何かあっても平常心でいられるの!」

「いやいられるの! ってそれやっぱ遺品……」

「はぁ……それより早く鑑定するちゃ。こいつが一体どんな使えないオオカミになったか気になるちゃ」



 全員再びシロンをよく見る。

 足先、首先、口先、耳部分にべっとりとした血がついたような文様がある。

 どう見ても一見すると血が出ているように見えてしまう。


「よーし、それじゃいくよー! 久々の鑑定!」

「ウイーン。ステータスオープンナーウ!」

「変な効果音つけるんじゃないわよ!」


 シロン

 種族 ウルフィ 種族形態 ブリードハンディウルファイヤ

 性別 雄

 年齢 1歳

 レベル 1

 耐久 8/55

 魔珠  58/102

 体力  13

 力   8

 器用  25

 速   33

 種族技 ワンハンド 燃える尻尾 血放出

 習得技 異界召喚、行動経験、革新進化、纏いし炎、

 吸血、????、????、????、????


 あ、あれー? なんか物騒な方面に進化しましたよ? 

 血を放出って何さ! 怖いんですけど!? 

 しかも血を吸うって……あ、みんな一歩ずつ下がった! 

 それにしても随分とステータスがパワーアップしたなぁ。

 レベル一でこれはなかなかな強さなのではないでしょうか? 


 いよいよ俺の時代キター!? 

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