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ギガンドラグラァとの戦闘ですニャ!

「やたらとでかいキノコがでてきたニャ。どこから湧いたニャ?」

「ちょっと今焼いてる最中で忙しいんです。後にしてもらえますか?」

「おっきいキノコだね! 食べ応えありそうだよー! いけぇ、シロンちゃん!」

「なんやこいつらー! まとまりあらへん上に、親父を無視しとるで!」

「なんやと!? このギガンドラグラァのグラァンタさんを無視やと? 

チンチクリン共がひぃふぅみぃ……いっぱいおる」

「こいつ、三以上数えられないのか!?」

「あほんだら! 数えられるに決まっとろうが! ひぃふぅみぃ……よぉ、みぃ」

「四までだった! ご主人、こいつ馬な鹿に違いありません! 馬鹿蝶です!」

「いい語呂合わせだね! さぁいけシロンちゃん!」

「ダメだったー! こっちも馬鹿蝶だったー!」

「おいそこの犬っころ。勝負せい! いくでー!」

「ちょ、待てって。今休憩中なの! まだ魔珠が足りないのでそっちの猫

と遊んでてください」

「……ほならいくで! そっちの猫!」

「ニャトル様と言い換えるニャ……仕方ないニャ。役に立たないシロンと

違って役に立つニャトルの実力、見せつけてやるニャ!」

「いけぇー! ニャトルちゃーん!」

「わわわ、どど、どうしましょう。あんな大きいの勝てませんよー!」

「頑張るのろー」


 よし、今のうちに作戦を考えないと。きっとニャトルは数秒ももたないだろう。

 相手はキノコ。ここはやはり火炎か? うーん。ヴィーヴィルさんはキノコ焼いてくれてるしなぁ。

 そうか。地雷なラフィーさん。彼女は地雷だが災厄を振りまく能力が

あるに違いない。ちょっと試してみるか。


「地雷フィーさん。ちょっといいですか。ごにょごにょごにょごにょ」

「え? ええ? 何ですって?」

「ごにょごにょごにょごにょ」

「何ですってーーー!?」

「なんやうるさいで! さっきから何じゃ」

「そんなに驚いてどうしたんニャ?」

「い、いえ。ごにょごにょしか言ってないので、何ですって? って聞き返してるんですぅー!」


 全員ずっこける。だってぇ! やってみたかったんだもーん! 


「いいですか地雷フィーさん。ちょいとあのギガンディラグラァさんのためにと思いながらなんか踏んでみてください」

「ええ!? 敵のためにですか? いいですけどぉ……どうなってもしりませんよ!」


 いや、どうなるかはなんとなーく結果が見える気がした。

 災い転じて福となす! になるに違いない。

 ちょっと使い方違うけどね! 


「いくでぇ、猫ぉ!」

「こいニャ!」

「ギガンディラァ胞子!」

「しっぽのケン! えぇー! なんで胞子ニャ? これじゃ切れないし戦えないニャ!」

「そのしっぽで攻撃しようとするのくらいお見通しやで。食らってたまるかい、そんな攻撃!」

「わいが教えたんやけどな! 親父に」

「あほ、ネタさらしてどないすんねん!」

「親父、堪忍や!」

「ありました! さっき押し損ねたやつ!」

「あーはい。どうぞ。絶対悲惨なことになるから」


 カチッ ボヒュウーー


 音をたてて一斉に周りのキノコから胞子が放たれる……ギガンディラグラァに向けて。


「やっぱりこうなったか」

「ぐわぁーー、何しよった!? なんでわいに向けてキノコ胞子が飛んでくんねん!」

「親父ぃー! 前が、前が見えへん!」

「ニャーー! 前が見えないニャー!」

「巻き込んだか。 オツ」

「何するニャー! 地雷フィーのせいニャー!」

「え? えーー? 私は言われた通り押しただけですよぉ! あら? 

ここにも何かありますわね」

「ちょ、嫌な予感がするやめ――――」


 カチッ ボヒュウーー


 音をたてて一斉に周りのキノコから胞子が放たれる……シロンたちに向けて。


「ぐわぁー! 目に、目にしみるぅーー!」

「へふ、い、クシン。クシン! クシン!」

「ぶひゃあーー! キノコ胞子まみれですぅー」

「キノコ、焼けたのろー」

「ヴィーヴィルさんだけ効果無し? 凄いです! そして目にしみるー!」


 両者共にキノコ胞子まみれになる。こうなるとこちらが不利だ! 

 何せ相手はキノコ。滅法胞子に強いはずだ。


「ぐわぁーー! こりゃたまらんで! 一旦引くぞゴラァンタ!」

「親父ぃー!」

「何でキノコの方がキノコ胞子でまいってるんだ……まぁ今のうちに魔珠

回復しよう! やつらはまた来るはずだ。第二ラウンドといこうじゃないか!」


 地雷フィーさんの凶悪な影響により一時撤退させたぞ! 

 焼けたキノコを食べて次の戦闘に備えないと! 

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