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スコル・シロン・ハートの爆誕なのです! 

 目を覚ますと、そこは雪国だった。

 いえ、違います。それは雪ではなく、真っ白な俺の毛でした。

 相変わらずふわっふわの俺の毛! あれ? なんだかボリューミーな気がしますし雪に埋もれているかのよう。

 確かに俺の毛はもふもふのふかふかのふっくらパン以上の代物で白物でしたが、進化してから赤色が入った毛だったような……。


「あーーーーー! シロンちゃん、起きたぁ……よかったぁ。声かけてもずっと眠ってるから心配したよぉ……」

「あれ、どこだろう? ご主人、お早うございます! ええと……見つけました。なんかご主人……縮んで痩せたんじゃないですか?」

「んー? ううん、変わらないよ? それよりシロンちゃん」

「なんでしょう?」

「乗っていい?」

「はい?」


 ご主人は俺に飛び乗ると、俺のまふまふを堪能しつくしています。

 俺はご主人を乗せて起き上がり……ってあれぇー? 


「……大型犬になったわん」

「今気付いたの? シロンちゃんが起きる少し前からどんどん大きくなってたよ?」

「ここは……あれ、宿屋ですか?」

「うん。もう朝だよ。起きなかったらまたニャトルちゃんに戦ってもらおうかなーって」

「ふむふむ。まぁどっちが戦ってもいいんですけど」


 何せこの後はちゃんと負けないといけません。

 ここで勝ってしまうと決勝でドラゴンと戦うはめになりますから。

 そう考えていると、朝食のパンを持ちながら、サルサさんがやってきました。

 持っていたパンを落下させるサルサさん。朝からノリのいいボケですね。

 彼女は突っ込み担当だと思っていたんですわん。


「おかしいわね。私、部屋を間違えたみたい。おほほほ……」

「サルサ! 見てみてシロンちゃん! これならきっと優勝間違いなしだよ、うん!」

「……うそでしょ? ぬいぐるみよね? それ」

「俺はぬいぐるみじゃありません。どうやらちゃんと進化したみたいです。フェンリルだー! やったーい!」

「フェンリル? どこが?」

「またまた。俺は確かにふみぃと話してフェンリル……あれ、どうだったかな。記憶があいまいみーまいんなんですよ」

「アイマイミーマインって何よ……それにしても随分大きくなったわね。ちょっと乗せてみなさい……よっこいしょっと、はぁー……なかなかの乗り心地だわ」

「なんでおばあちゃんみたいな掛け声で背中に乗るんですか!?」

「シロンちゃんは絶対あげないからね!? ね!?」


 二人して俺に乗っかりますが、全然重くありません。

 試しに少し歩いてみますが、一歩が大きすぎてこけそうになります。

 おお、目線が高い! 天井が低い! 体格も大きいー! 


「あの、どうやって宿屋から出ればいいんでしょうか」

「……あー。封印に戻さないと無理ね」

「そっかぁ。シロンちゃんがここまで大きくなると、色々と用意しないとだね」

「俺の種族は結局何なんでしょう? 鑑定してもらえませんか?」

「そうね。私も知りたいわ。ニャトルはどうなの?」

「ニャトルちゃん、まだ寝たままだったんだ。確かベッドに……あれ?」

「すー、ニャー……すー、ニャー……」

「……愉快な寝息を立ててるわね。鼻でもつまんでやろうかしら」

「止めておきましょう。バカ猫ならきっと窒息死します」

「それもそうね……ってどこにいるの? 全然見当たらないわよ?」


 ニャトルの姿は確かに見えません。

 ベッドの上から寝息だけは聞こえます。

 ……よし。


「すぅー、ニャー……ニャガ!? すぅー、ニャー……ニャガ!?」

「ふむ。このあたりか……」

「あんた、足随分大きいわね……」


 なんと俺の前足一つでベッド半分を踏めます。

 超大型犬! しかし……おかしいです。踏んでる感触が全然ありません。

 このまま踏みつぶすとプチっと殺ってしまうかもしれない。

 そう思ったので足を引っ込めました。


「本当にどこにいるのかしら。寝息だってもっと雑ないびきだった気がするのに」

「そーいえばニャトルちゃんって寝息が荒くて分かりやすかったなぁ……」

「ご主人、そろそろ……ステータス確認してください!」

「そうね。どうせベッドの上にいるのが分かってるなら、そのままニャトルも確認すればいいわよ」

「はーい。それじゃ……いくよー?」


 シロン

 種族 神獣ウルフィ 種族形態 神獣スコルシロンハート

 性別 雄

 年齢 3歳

 レベル 1

 耐久 778/778

 魔珠  2221/2221

 体力  556

 力   445

 器用  778

 速   1112

 種族技 紫苑の両手 威嚇反響音 マーニイーター(月食い) ソールイーター(陽食い) 背徳浮遊歩行 背徳の牙 背徳の視線

 習得技 異界召喚 行動経験 革新進化 纏いし炎 吸血 出血 放出血液燃焼 自由転身 騒音 パラグラマティックムーブ 幻惑 ????

 固有常駐バフ 視線攻撃無効 毒無効 自動魔珠回復  

 習得魔法 グレートマジックストーン ???? ???? ???? ???? ???? ???? ???? ???? ???? ???? ???? ???? ???? ???? ???? ???? ???? ???? ???? ???? ???? ???? ????

 契約精霊 火炎妖精ホノミィ 無枠 無枠 


 ニャトル

 種族 神獣ニャコン 種族形態 ニャットしーっ

 性別 雌

 年齢 3歳

 レベル 1

 耐久 30/30

 魔珠  3333/3333

 体力  30

 力   33

 器用  1999

 速   303

 種族技 常時気配しゃ断、視認完全不能、視覚化、超小型化、沈黙付与

 固有常駐バフ 幸運 視認困難

 固有常駐デバフ 多眠

 習得技 行動経験、猫だまし、猫まっしぐら、魔術連鎖、サイレンスフィールド、????、????

 習得魔法 ニャラライズ ???? ???? ???? ???? ???? ???? ????  



「えっと……今回これで終わり?」

「はい。後書きが続きみたいに見えますが解説は次のお話で」

「……今解説したいわよ! 冗談じゃないわ!」

「まぁまぁ……ここは妄想を膨らませるところです。なんなら次の話を見てまたこっちを見てと繰り返せるじゃないですか、やだなー」

「面倒なのよ。大体なに? あの増えた項目はなに? 後付けなの?」

「まさか! 物語に後付けなんて存在しません。だって書き上げてから投稿した作品じゃありませんから。完結した作品に後から追加するのが後付けって言うんですよ、サルサさん」

「ふーん……じゃあ最初から頭にはあったわけね」

「実は、はいなんです。進化形態っていきなり飛んだ進化するのも楽しいっちゃ楽しいんですけど、積み上げて進化するのが楽しいんですよ。そしてこの進化はレベル三十。本編で言う新しい章的なスタートの第一弾だったのでぶっ飛んだわけですね」

「飛びすぎよ……まぁかなり強くなったみたいだし、これは期待できそうね」

「俺としては少々不安が残りますが……」

「どこが?」

「それは次のお楽しみ!」


 続くよ! 

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