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ご主人は特訓に。シロンとニャトルは巨人へ会いに

 傷頭たちをクロマ族にお願いした俺たちは、観光がてらビッグノーズとやらが住むとい

う場所へ向かうことになりました……が! ここで向かうメンバーが分かれます。

 当然です。誰しもがそんな場所に行きたいわけじゃない! 

 俺はちょっと興味があるんです。そいつの上に乗ってオウグリーンジャイアント! と

叫びたい! 或いは鎖でグルグル巻きにしてみたい!

 え? 何処のガリバーだよ、ですか? シロンが知ってるのはエクスガリバー位なもの

なのです。


 さて、向かうメンバーはですね。俺とニャトル、サルサさんに地雷。そして俺の影にい

る案内者クロマさんと頭にひっついた燃える羽虫です。

 ご主人とは相変わらず別行動! それもそのはず、クラマさんとヨナさん併せて修行を

開始したようなんです。

 修行が上手くいけば、何と俺たちは新しい力が使えるんだとか! 

 これは楽しみです。きっとただでさえ強くなったシロンの力が、もうチート無双系ラノ

ベ主人公かよ。この犬ダメだわって思うキャラにまで成長するに違いありません。

 それでもギャグキャラであろうことに予測がついているシロンです。


「いーやーーー私は行きたくないーー!」

「あれおかしいな、カウントに入れたのに。ローグホノミィはコゲクロさんにお預けしますね」

「いーーーやーーーー置いていかないでぇ! 絶対戻ってこないでしょ!」

「はい。戻って来ませんとも! だって暗いし見えないじゃないですかやだー」

「もうご主人たちは行ってしまったニャ。ニャトルたちって本当に召喚獣ニャ?」

「らしいぞ? でもきっと、パワーアップして出番が増えたご主人がきっと帰ってくる! ご主

人の本気はこれからさ!」

「あのー、私もちょっと怖いから行きたくなったんですけど、なぜかこちらに……」

「それは多分、邪魔されるからだ!」

「そうニャ邪魔するに違いないニャ」

「こっちでも嫌な予感がするわ……」

「いーやーーー! 地雷とか怖いからいーやー!」

「うきゃきゃ。お前ら本当に賑やかだな。それじゃ出発するぞー!」


 全く人の話を聞いていないクロマさんに誘導され、影でクイクイと道を示されます。

 クローネの町を北から外に出るようで、シローネの町は通りません。

 結局シロネ族ってどんな方たちだったんだろう? 

 ――北から町を出ると直ぐに西方向へ向かいます。町の中は橋で分かれてたけど、外から見ると

よりはっきりと境目が分かります。

 壁が高いので外からあまり中は見えないのですが、クローネの町は本当に暗い。

 そしてシローネの町は白いのが分かります。


「あ、ああ、ああああ、あああああ……」

「発生練習ですか? サルサさん」

「れ、れれれ、れれれ……」

「レレレの人!? サルサさん、気をしっかり! 彼はバグキャラでしたが気をしっかり!」

「あれーーー!」

「へ?」


 サルサさんが腰を抜かして指さす方を見ると……壁の上に白いのがいました。

 そして……こっちを見ているその顔は……「うわーーー! のっぺら坊主だ!」

「顔が無いニャ!? ここ、怖くなんてないニャガ! かか、かかって来いニャ!」

「キャーーーー!」

「おいお前らうるさいぞ。シロネの奴が壁の上に乗って遊んでるだけだろ」

「あれがシロネ族!? どうみても、アイスバーの棒を抜いた奴です!」


 全身真っ白で顔がありません。直立不動で立っていたら気づきませんよ絶対。

 白いから余計怖いのでしょうか。

 それにしても、ご主人たちは良く平気だったなー。

 あれ、我が頭のローグから反応が無い。


「おい、大丈夫かホノミィのローグ」

「いーやーーーーー! シュボッ」

「ちょ、熱っ、やめ、やめろぉーーー!」


 頭が毎回焦げそうになるのでこいつを早く転生させて自分の頭を守る必要があります。

 このままだと俺も傷頭の仲間入りだよ、いーーやーーーー! 



「ところで歩いて向かうつもりニャ?」

「そうだぞ大丈夫直ぐつくから」

「どう考えても直ぐはつかないニャ……だってもう一話分持っていかれたニャ」

「何言ってんだそこはほら、お前らの話が長いせいだろ?」

『確かに』



 続くよ! 

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