表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
邪竜の町  作者: テルミン人形
6/10

カルナ(2日目 昼 09:43) 関東鉄道竜ヶ崎線

「ちっ……やはりこの洪水では電車など動かんか」


この町でライブをやって欲しいと言われ、俺は祭りに参加した。

だがなんの冗談だこれは?

祭りの行事を見ていたと思ったら、俺は突然意識を失い、町はこの有様だ。


バンドメンバーとも連絡が取れない。それどころかスマホ自体が機能しない。昨晩は悲惨だった。

予約したホテルに行っても誰もいない。そもそも人が居なかった。

イベントで呼ばれたんだぞ。ここが田舎町だとしてもこの静まりようはおかしい。


それに俺が何度か倒した化け物。イベントの催しかと思ったが、あれは本当の化け物だ。生気が全く感じられなかった。

外が明るくなって町を歩き回ってみたが、化け物どもは姿を消してしまった。たまに霧の中で見かけるが、こちらには興味がないようだった。


「まぁ、こちらに興味がないのなら相手にしてもしょうがない」

あの化け物が霧の外を歩いてるのは見たことがない。単に好んでそうしているのか、それともそういう制限があるのか。そもそもどうしていきなりあんなものが出現したのか。


「とにかく今はこの町を出ることを考えたほうがいいだろう。しかし……」

電車はこれでは動かない。それに人が居ない。バスも同じだろう。駅に来てみたはいいがやることが無くなってしまった。


いや、やることはある。居なくなってしまった仲間を探さなければならない。そして、俺しかこの町にいないのならば俺がこの異常事態の原因を探す必要がある。


「人が集まるところか。と、本当に集まってきたようだな。また俺の歌が聞きたくなったようだなぁあ!! アンコールだ!!」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ