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幼女の、幼女による、幼女のための楽園(VRMMO)  作者: 雪月 桜
第1章 スタートダッシュ:CASEカナ

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70/80

4人の力で

「ちょっと、お二人とも! 人が大人しく治療されてる間に何をやってるんですか!?」


「全く、君達は本当に予想の付かないことばかりするな? 傍から見ているだけなら退屈しないが、付き合わされるとなると心臓に悪い」


回復を終えて戻って来たラックから開口一番に苦情が飛び出し、ベイドからもチクリと嫌味を言われてしまう二人。


しかし、そんな些細なことで動じる、みのりんとカナではない。


むしろ笑顔で出迎えて、自分達のペースに飲み込もうとするのが、この二人だ。


「おっ、やっと戻って来やがったな! ちょうど良い。ようやく舞台も整った事だし、さっさとケリを付けるぞ!」


「じゃあ、役割を説明するね? 私が動き回って、あのロボットの気を引き付けるから、その隙にカナちゃんが攻撃。ベイドさんはカナちゃんの護衛をしつつ、余裕があったら攻撃やフォローもお願い。ラックさんは柱の近くで待機して、戦況の把握と指揮をよろしく。もし、レーザーが飛んできたら柱に隠れるなりして自分で対処してよ? 私も気付いたら撃ち落とすけど、確実な保証は出来ないし。さて、作戦は、こんな感じだけど何か質問はある?」


「そもそも最初の質問に答えて貰ってませんけど!? なんで、この部屋をメチャクチャにしたんですか? 床とか凸凹で凄く歩き辛いんですけど……。あっ、もしかして、それが狙いとか? あの人型兵器の動きを鈍らせるために?」


「あー、それもあるけど、一番はレーザーの反射対策だよ。ほら、あの黄色いレーザーって、壁とか床とか天井に当たって跳ね返るでしょ? だったら壊しまくって凸凹にすれば、反射できないんじゃないかなって」


「で、でも、むしろ予想外の角度で反射して、避けにくくなる可能性だって……」


「それは無いかな。だって、その場合は、あのロボットにも軌道が読めなくなる筈だし。そしたら自分で自分を撃つ事になるかも知れないでしょ? まぁ、それはそれで助かるけど。っていうか、実際、さっきから黄色いレーザーは飛んでないよね?」


「……そう言えば、そうですね」


こうして、呑気に話していられるのも、黄色いレーザーが無くなって迎撃に余裕が出来たからだ。


とはいえ、レーザーを相殺するために必要な、MPにも限りがあるので、いつまでも続けられる訳ではない。


「でしょ? だから、もう黄色いレーザーの心配は要らないの。後は、私が青いレーザーを引き受ければ解決だね」


「そ、そう上手く行くかは分かりませんが、作戦については理解しました。皆さん、よろしくお願いします!」


「おうよ! この4人なら負ける気がしないぜ!」


「ふん、せいぜい足を引っ張らないようにな」


こうして、人型兵器との決戦は最終局面を迎える。

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