表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
幼女の、幼女による、幼女のための楽園(VRMMO)  作者: 雪月 桜
第1章 スタートダッシュ:CASEネネ

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

24/80

薬師の道

「薬師?」


「はい、薬師はポーションなどを作る生産職です。ほら、治癒師ってMPが切れたら、もう何も出来なくなるじゃないですか。なので、すぐにMPを補給できるように自分で作れるようになろうかと。買うと高いですからね」


黄金虎を討伐し、青龍ことアオバを仲間にした翌日。


みのりんとネネの二人は、以前にも利用した【ネバーランド】第1層のオープンカフェで、談笑していた。


今の話題は、ネネが生産職に薬師を選んだというものだ。


生産職はゲーム開始後に選べるもので、戦闘職とは別枠になる。


生産職は定番の鍛冶師を始め、ネネが選んだ薬師や、アイテムを売買する商人など、冒険に役立つものもあれば、装備効果のないコスチュームを製作するデザイナー、購入した家の中に置ける調度品を作る家具職人、宝石をアクセサリーに加工する彫金師など、娯楽関係の職もある。


「なるほどねぇ。私は冒険者を選んだから、生産職は選べないんだよなー」


そう、ステータスを自由に変更できる冒険者は、生産職に就くことが出来ない。


それが出来てしまったら、必要な時だけ必要なステータスに極振りして、高品質のアイテムが作り放題になるからだ。


ちなみに、生産職に就いていなくとも、関連するアクション自体は可能である。


しかし、品質や効果が極端に落ちる上に、上限も設定されているので、とても効率的とは言えない。


「まぁ、仕方ないですよ。調薬は私に任せておいて下さい。あまり戦闘で役に立てない分、こっちで頑張りますから!」


両手の拳を握って、ふんすっ、と鼻息荒く意気込むネネ。


『そんな所も可愛えぇぇぇ……』


と、内心で悶えつつ、みのりんはネネの首元に巻き付くアオバを見た。


「でも、ネネちゃんには、もうアオバちゃんがいるじゃん。これで、戦闘でも活躍できるんじゃないの?」


「ええっと、それが、そうでもなくて……。どうやら、テイムしたモンスターの能力は、プレイヤーに左右されるみたいで、レベル8の私だと、まだ余り強くないみたいです」


ネネは修練場の訓練を終えた段階でレベル5、その後パーティーを組んだ、みのりんが黄金虎を倒したことで経験値をもらい、レベル8になった形だ。


ちなみに、経験値が貰えるのは、モンスターを倒したパーティーメンバーが同じエリアにいる場合のみである。


「クー……」


主人の落ち込みように反応したのか、アオバも頭を垂れて、残念そうな様子。


失敗した、と内心で焦った、みのりんは、すぐさまフォローに入る。


「ま、まぁでも、一緒に成長していく楽しみがあって良いよねっ! あー、私もテイムしたいなー!」


「そ、そうてすか? えへへ、そう言われると照れますねぇ」


「クーッ!」


『ふぅー、危なかったぁ』


みのりんは、心の中で人知れず安堵の溜め息を吐きつつ、話を戻そうと口を開く。


「それはそうと、薬師って、どうやったら成れるの?」


「あっ、えっと、【魔女の家】っていう所に行って、弟子入りすれば成れるらしいです。特に入門試験とかは無いみたいですが、より上級の薬師になりたい時は昇級試験があるそうです」


ところで、この【魔女の家】。


何故か、全ての階層の全ての街に存在する。


また、どの家も、同じ外観、同じ内装で、同じ人物と会える。


これだけなら、ゲームだから、そんなものか、と思うかもしれないが、他の生産職の師匠役は第1層にしか居を構えていない。


そのため、【魔女の家の謎】という名で、【ネバーランド】における都市伝説の一つとなっているのだ。


「ふーん、なら直ぐに済みそうだし、一緒に行こっ。その後は実際に調薬するとこが見たいなっ!」


「えぇ、もちろん構いませんよ。じゃあ、行きましょうか」


「クーッ!」


店員を呼んで会計処理を済ませた二人は、アオバとイチャイチャしつつ、【魔女の家】に向かった。


そこで起きる悲劇を、二人はまだ、知らない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ