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幼女の、幼女による、幼女のための楽園(VRMMO)  作者: 雪月 桜
第1章 スタートダッシュ:CASEネネ

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17/80

待ち合わせデート?

「まだっかな~、まだっかな~っ♪」


修練場での訓練を終えた翌日。


みのりんは朝からハイテンションで、街の広場を落ち着きなく歩き回っていた。


それもそのはず、今日は、ようやく友人の一人が【ネバーランド】へと、やって来るのだ。


残念ながら、残りの二人はまだ一緒に遊べないが、ようやくパーティーを組んで冒険できるかと思うと期待に胸が膨らんだ。


……どうでもいい補足だが、みのりんの本物の胸は、まだぺったんこだ。


これからの成長を期待して牛乳を毎日、欠かさず飲んでいる。


「ネネちゃんは、なんの職業かなぁ~。チュートリアルは、ちゃんと受けてるかなぁ?」


チュートリアルは面倒がらずに、きちんと受けておくこと。


リアルのチャットで、そう助言しておいたので、みのりんのようにスキップすることはないだろうが、ひょっとすると、そこで時間を取られているのかもしれない。


ちなみに、チュートリアルは後からでも受けられるが、みのりんは図書館で一通りの知識を蓄えてしまったため、必要性を感じておらず、未だに受けていない。


そのうち、どんな内容か聞いてみようと考えていると、広場の噴水前に光の粒子が集まって人の姿を形成していくのが見えた。


「おっ、来たかな!」


足早に、そのポイントへ急行する、みのりん。


もし、これで人違いだと、かなり恥ずかしいが、みのりんの頭は既に冒険の事で一杯だった。


「……ふぅ、ようやく終わりました。チュートリアル長すぎです……」


「ネ~ネちゃんっ!


「ひゃうぅっ!?」


目の前に現れた少女に向かって勢いよく抱きつく、みのりん。


……一応、相手の顔は、きちんと確認した。


見慣れたショートカットの銀髪に、自信なさげな蒼い瞳。


お人形のように整った幼い顔立ちと、みのりんよりも小柄な体型。(ただし一部は、みのりんより発育が良い。どことは言わないが)


どうやら友人のネネも、みのりんと同じく、アバターを現実と変わらない姿にしているようだが、服装は見慣れないシスター服だ。


取り敢えず親愛の証として、どこか怪しい手付きで友人の体をくすぐっていく。


「よぉ、おねぇちゃん、ええ体してまんなぁ。おっちゃん堪らんわぁ!」


「な、成実ちゃんっ? も、もぅ、びっくりしました……って、ひぅ!?」


「ここか? ここがええのんかぁ?」


「ちょ、だめっ。そ、そこはっ……あぅぅぅ」


二人の行きすぎたスキンシップに、周りの人々から何事かと視線を向けられてしまう。


その、ほとんどがNPCだ。


リアクションにも違和感はなく、これを見るだけでも無駄に高い【ネバーランド】の技術力が伺える。


そして、みのりんのくすぐりスキルに屈したネネは、腰砕けになって地面に崩れ落ちていた。


「もー、だらしないなぁ。ほらっ」


そのまま放置する訳にもいかないので、みのりんは肩を貸してネネを助け起こし、二人で近くのベンチに座る。


「はぁ……はぁ……。もう、成実ちゃんってば。私の首が弱いの知ってますよね?」


「もち! いやぁ、久しぶりにネネちゃん成分を補給できて満足だよっ。一週間くらい、お預けだったし。あっ、あと、こっちでは、みのりんって呼んでね。一応、本名とか、まずそうだから」


ちなみに、みのりんは現実でも二人の友人から、みのりんと呼ばれている。


しかし、ネネだけは、あだ名で呼ぶのを恥ずかしがって、成実ちゃん呼びなのだ。


とはいえ、オンラインゲームの世界で本名を呼ぶのは、さすがにまずい。


「し、仕方ないですね……。分かりました、ここでは、みのりんと呼ぶことにします。そうです、ただのプレイヤーネームですからっ。何も恥ずかしくないですっ」


ネネにも、それが伝わったのか、少し照れくさそうに頬を染めながらも、みのりん呼びを受け入れてくれた。


そういう所が、また、みのりんの琴線に触れてイタズラ心を刺激するのだが、本人は気付いていない。


「ところで、次の順番って、カナちゃん? それともシオンちゃん? ここ2、3日は話してないんだけど」


「えっと、シオンちゃんだって聞いてます。でも、その次がカナちゃんだから、カナちゃんも、準備で忙しいみたいですね」


「そっかぁ。ま、あと一週間もしないうちに皆で集まれるよね。それを楽しみにしつつ、さて、ネネちゃん。まずは何をしよっか!」


「えーっと、そうですね。み、みのりんは何の職業を選んだんですか? 私は治癒師にしたんですけど」


まだ、呼び慣れていないためか、少しぎこちない。


そんな所も可愛いと思う、みのりんである。


「やっぱり、治癒師だったんだ。それで、シスター服かぁ。もしかして、アバター装備?」


「えぇ。ちょうど、セール価格の500円だったので、思いきって買っちゃいましたっ。アバター装備はレベルが上がっても、ずっと使えますし」


「いいなぁ、いいなぁ。このブルガリアめっ!」


「ヨーグルトですか? それを言うならブルジョワなんじゃ……。いえ、どっちみち私は違いますけどね?」


そんな馬鹿話をしばらく続けた後、本題に戻る。


「私は冒険者で、武器は魔法の銃を選んだの。魔導銃ってやつ。始めたばっかで、お金がないから、修練場っていう武器の訓練が出来る場所で、試験に合格してもらったんだ」


「そうなんですか……。じゃあ、その修練場に行って私も武器をもらうことにします。あっ、でも、その前に図書館に行かないとっ」


「図書館? チュートリアルは受けたんじゃないの?」


「もちろん。み、みのりんの助言があったので、きちんと受けましたよ? ただ、治癒師の基礎魔法を覚えるには、図書館の魔導書を読む必要があるらしいんです。チュートリアルで、そう聞きました」


「へえー、そうなんだ。もしかして、私も覚えられるかな?」


「どうでしょう? そもそも、習得できるスキルや、魔法、称号は職業ごとに異なる場合があるそうですし」


「そうなんだよねぇ。でも、冒険者だと、いつでもステータスを変えられて便利だよ。まぁ、私は基本的に機動力に極振りで、あちこち走り回ってるけど」


「どんな遊び方してるんですか……。まぁ、それはそうと、そろそろ図書館に向かいましょうか。その後は修練場で武器をもらって、終わったら街を歩きながら、クエストでも探しましょう」


ネネはベンチから立ち上がり、メニュー画面からマップを検索しつつ、みのりんを促す。


そして、みのりんも、それに乗ってネネに抱きついた。


「さんせー! ふふっ、こうしてると、なんかデートの計画を立ててるみたいだね」


「で、デートっ!? お、女の子同士で……?」


「そうだよ~? お母さんも昔は女の子を百人斬りして、ブイブイ言わせてたらしいし」


「どんな、お母さんですかっ。……そういえば、みのりんのお母様には会ったことないですね」


二人は腕を組みつつ、図書館に向かって歩き出す。


「仕事で忙しいからねー。その分、お父さんが構ってくれるけど」


「見るからに優しそうな、お父様ですもんね。たまにお会いしたとき、私にも親切にして頂いてますし」


「あっ、気を付けてね? お父さん、ロリコン医師だから」


「えっ!?」


「あははー。まぁ、本音は置いておいて」


「本音なんですかっ。冗談じゃなくて!? ちょ、引っ張らないで下さい~」


街の喧騒もなんのその。


かしましい二人のやり取りは、広場に大きく響き渡っていた。


—————————————————————

Name:ネネ

Job:治癒師

Level:1


HP 100/100

MP 100/100

攻撃力 10

耐久力 10

技術力 10

機動力 10

魔法力 10

運命力 10


☆獲得スキル

なし

☆獲得称号

なし

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