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I-(0)

初めまして、朱雀です。

まだまだ未熟ですが、楽しんでいただければ嬉しいです。


「爆ぜろ(ほむら)、"炎砲(ブレイズボマー)"!」


正面から迫る炎の砲弾。馬鹿正直に放たれたその下級魔術は徐々に俺に近づき、やがて俺の体を包み込んだ。

俺に直撃した魔術によって俺の体の表面から殻の割れるような感覚がする。

俺の体に張られていた僅かな魔力膜が壊れたことによって試合が終わり、炎の球は掻き消え、敗者となった俺の体は少しずつ光に包まれていく。


如月莉人(きさらぎりひと)の魔力膜の破壊を確認。勝者、外村響(とむらひびき)


響くアナウンスを無感動に聞き、選手待機室に転送されながら俺は頭の中で笑った。




これで、いいんだ───と




----------




春の温かい風が木々を揺らし、桜の花びらをひらひらと舞い踊らせる。

窓から入ってくるそんな風の気持ちよさに目を細めながら俺───如月莉人(きさらぎりひと)は体を起こした。

まだぼやける目を擦りながら棚から黒の軽い服とズボンを取り出して着、その上に同じく黒のロングコートを羽織る。そしてベッドのすぐ横に立てかけてある2本の銃剣(ガンブレード)をベルトに差し込み、ふと窓の向こうを眺めた。

一面に広がる桜の色、遠くの広場では大勢の生徒たちが歩いているのが見える。

ここはアレクトル魔導学園。東方地域最大の魔導学校であり、世界でもトップクラスの規模を誇る学校だ。

大きく深呼吸をし、眠気を吹き飛ばした俺はこの学生寮の質素な部屋を一度ぐるりと見渡し、学園へと向かった。



俺が負けたあの試合───入学試験試合から2週間。


俺は十年近くぶりに出会えた楽しいと思える学園生活を送っていた。

冒頭なので物凄く短めです。

次回からはもっとしっかり書いていきます。

出来るかぎり更新速度は早めで行こうと思いますが少し間が空くかもしれないので、その時は気長にお待ちください。

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