【第百六十六話こっちでも公開】銀河系自動車サークルSHB
埼玉中央総合大学の第3駐車場。そこは、偏差値56.8という、極めて「普通」かつ「それゆえに誰も深い思考を放棄している」知性が生み出した、物理法則が有給休暇を取得して実家に帰省している空間である。
誰がどう見ても、コンクリートの地面に対して、乗用車の数が過剰だった。過剰という言葉では生ぬるい。それはまるで、テトリスのゲーム画面を現実の3次元空間に無理やり投影したかのような、あるいは巨大な油圧プレス機で満員電車をさらに3倍に圧縮したかのような地獄絵図だった。ミリ単位の隙間もなく、色彩の極めて汚い鉄の塊たちが、お互いのバンパーとフェンダーを分子レベルで融合させんばかりの密度で敷き詰められている。
そのカオスの中央付近で、加賀練斗の愛車であるトヨタ・セリカ(ZZT231型、スーパーレッドV)は、右隣のワゴン車と左隣の軽トラックに挟まれ、文字通り身動きが取れない状態で静止していた。さらにその斜め前方では、一ノ宮雅紀のRX-8(SE3P型、ブラック)が、なぜか地面に対して斜め45度の角度で前方の外車と後方のセダンにホールドされ、まるで近代美術館のやる気のない前衛オブジェのように佇んでいる。
そして、マイケル・タナーのレガシィ(BH5型、ネイビー)にいたっては、どういう重力のバグが作用したのか、駐車場の天井の梁と地面の間に、完全に「垂直」に挟まっていた。ルーフキャリアが蛍光灯と熱いディープキスを交わしている。
「おいおいおいおい! 嘘だろ!? なんで俺のエイトが!! なんでこんなアクロバティックな姿勢でコンクリートと愛を囁き合ってんだよ!!」
一ノ宮雅紀の絶叫が、偏差値56.8のキャンパス内に響き渡った。その声は、深夜の峠で劣化マフラーから放たれるバックファイアよりもやかましく、近くの生協で売られている100円のドーナツの糖度を物理的に2パーセントほど下げる効果を発揮していた。
「落ち着け、一ノ宮。慌てるな。事実を見ろ」
加賀練斗は、この世の終わりみたいな駐車状況を前にしても、眉ひとつ動かさずに腕を組んでいた。彼の脳の9割はガソリンと排気ガスで満たされており、残りの1割はセリカに対する歪んだ愛情で構成されている。当然、常識的なパニックを起こすための脳細胞は1つも残っていない。
「俺たちの車は現在、地球の自転運動と、この大学のモラルなき駐車マナーの崩壊によって、完全にひとつの『巨大な金属塊』と化している。これはテトリス、あるいは15パズル。走り屋は走ることで正気を保つが、走る前に車をここから引っ張り出さねば、俺の正気は残り3.8パーセントだ。事実だ。それだけだ」
「『それだけだ』じゃねえよ! 何がそれだけだだ! お前、自分のセリカが両脇から『こんにちは』されてるのに何でそんなに心拍数ゼロなんだよ! 機械工学科だろ!
なんかこう、物理的に解決する方程式とか持ってねえのかよ!」
「事実として、どれだけ高度な方程式を解こうが、この軽トラックが分子レベルでセリカを透過して消え去るわけではない。それよりも、セリカのボディ剛性を信じることの方が先決だ」
「信じたところで傷は防げねえんだよ! 俺のエイトを見てみろ! 年間の修理代だけで私の精神は崩壊寸前なんだ!
これ以上傷が増えたら、本当に実家で電卓を持った悪魔が降臨して、俺の口座が物理的に消滅するんだよ!」
雅紀が頭を抱えてのけぞる。彼が恐れているのは物理法則の崩壊ではなく、その後に控えている実社会の「治安維持部隊」からの制裁だったが、地の文としてはそんな個人の家庭事情など知ったことではない。
「YEAH! カガ、マサキ、ノープロブレムデス!」
そのとき、垂直に突き刺さったレガシィの運転席の窓から、金髪の天然パーマを揺らしながらマイケル・タナーが顔を出した。重力に逆らって横向きにぶら下がっているにもかかわらず、彼のアメリカンなテンションはすでに大気圏を突破していた。
「これは日本の最新のインダストリアル・アートデスネ! 『JDM・イン・ザ・ボックス』! 素晴らしい省スペース設計! ワタシ、非常にリスペクトしマース!」
「お前のレガシィは垂直に突き刺さってんだよ!! お前、今どういう体勢で運転席に座ってんだよ! 重力仕事しろよ! 物理学科だろ、なんとかしろ!」
「YEAH! 物理はフリーダムデス! そして、こういうトラブルの時のために、ワタシはTEMUで最高のアイテムをゲットしておきマした!」
マイケルがジーンズのポケットから取り出したのは、どこからどう見ても「安っぽいプラスチック製の、赤いボタンが中央についた、100均のおもちゃ」にしか見えない極小のガジェットだった。表面には、怪しいフォントで『重力子制御リフター・アルティメットプロマックスエディション』と印刷されている。
「それ、いくらだった?」と、加賀が冷徹に問いかける。
「送料込みで499円デース! 配送に3週間かかりマシタが、ドゥ・ザ・ノープロブレム!」
「重力子を制御するデバイスが、マックのバリューセットより安いわけがない。事実として、それはただの『押すと中国の童謡がノイズ混じりで流れるおもちゃ』か、あるいは『周囲の時空を粉砕して全員を行方不明にする違法電波発信機』のどちらかだ」
「オー、カガ、疑い深いのはJDMの精神に反しマース!
これを愛車のどこかに貼り付けてプッシュするだけで、車高が3センチ浮いて、すべての障害物をすり抜けることが可能になりマース!」
「待て待て待て! 押すな! マイケル、お前がその手の中華怪しいガジェットを押して、まともな結果になったことが一度でもあったか!?
前にTEMUで激安パーツ一式を買って、お前の車が火の海になったのを忘れたのか!」
「YEAH! 爆発はJDMのスパイスデス! プッシュ・ザ・ボタン!」
「やめろぉぉぉぉ!!」
雅紀の絶叫も虚しく、マイケルの親指が勢いよく赤いボタンを押し込んだ。
カチッ、というチープなプラスチックの音が、無駄に響き渡る。
次の瞬間、レガシィの「EJ20シーケンシャルツインターボ」のブローオフバルブが、「シュポンッ!」と景気のいい音を立てた。しかし、マイケルの垂直に突き刺さったレガシィには、1ミリの変化も起きなかった。
「ほら見ろ! 何も起きねえじゃねえか! 499円をドブに捨てたんだよお前は!」
雅紀が安堵の息を漏らした、そのコンマ5秒後だった。
ズズズ……と、鈍い音が響き渡る。
変化が起きたのは、マイケルの車ではなく、斜め45度でスタックしていた雅紀のRX-8の方だった。
「あ、あれ? 俺のエイトのフロントが……なんか、透けてる?」
「事実を言おう。一ノ宮、お前のRX-8のフロントバンパーが、現在進行形でポリゴンモデルのバグのように虚空に消滅しつつある」
加賀が極めて冷静に事実を指摘する。
「う、嘘だろ!? バンパーが……消えた!? 俺の、俺の愛着だけはあるけど信頼は一切してないSE3Pの顔面が!!」
「YEAH! 軽量化デース! フロントのオーバーハングがゼロになりマシタ! 驚異的なコーナリング性能が手に入りマシタヨ、マサキ!」
「そんな物理的な軽量化があるか!! バンパーがなきゃ車検に通らねえんだよ!!」
しかし、不条理の神様は、単なるパーツの消滅だけで満足するほど優しくはなかった。
消滅したフロントバンパーの接続部分から、突如として「ポンッ!」「ポンッ!」「ポンッ!」という、乾いた、しかし重みのある音が連続して発生した。
雅紀が驚愕して助手席の窓を覗き込む。
「は……? なんで……?」
RX-8の助手席から、大量の「すしざんまいの社長の木彫り人形」が、恐ろしい勢いで湧き出てきた。
あの、両手を大きく広げて「すし!」と言わんばかりの独特なポーズをした、木製の社長フィギュアである。それが1体、2体どころではない。30体、40体と、助手席のスペースをぎちぎちに埋め尽くし、ついにはフロントガラスの内側にその満面の笑みを押し付け、窓を突き破って外にまでその木製の手を広げ始めたのだ。
「なんでだよ!!! なんで俺の車からすしの王様が湧き出てくるんだよ!! 13Bのロータリーサウンドが、なんか妙に酢飯の匂いに汚染されてるじゃねえか!!」
「事実を言おう」と、加賀が腕を組み直した。「一ノ宮、お前のRX-8は現在、寿司屋の出前特化仕様にアップデートされた。ロータリーエンジンの排気熱を利用して、シャリを常に人肌の最適温度に保つ、合理的かつ先進的なデリバリーシステムだ」
「合理的なわけあるか!! なんでよりによってすしざんまいなんだよ! この両手を広げた社長のせいで、助手席側の視界が完全にゼロなんだよ!
ドライブ中に隣を見たら、常に木彫りの社長と目が合う恐怖を考えろ!!」
「オー、スシ・ロータリー! 最高のクールジャパンデスネ! 友情イズスシ!」
「うるせえアメリカ人! お前のその499円のボタンを今すぐ叩き壊して元に戻せ!!」
「ノープロブレム、マサキ! もう一度押せば、すべてが『LEGAL(警察が来る前に帰る)』になりマース!」
マイケルが再びボタンを連打し始める。
「プッシュ! プッシュ! プッシュ・ザ・JDM!」
ボタンの隙間から、紫色の怪しい煙が「シュー」と吹き出し始めた。それは明らかに電気製品が寿命を迎えた時の、体に極めて悪そうな有機溶剤の臭いだったが、マイケルのテンションという名の過給圧はすでにレッドゾーンを振り切っているため、止まる気配がない。
そのとき、加賀練斗が静かにセリカのボンネットに歩み寄った。
「仕方ない。こうなれば、俺の『内燃機関の稼働状態を直感で把握する特性』を使うしかない。セリカ、お前の声を聴かせろ。この金属の迷宮から脱出する、唯一の走行ラインを俺に見せてくれ」
加賀はそっと、赤いボンネットに自分のおでこを当てた。
地の文としては親切に説明してやるが、こいつは時折、愛車を人間、それも都合のいい恋人のように扱う狂気を持っている。普段であれば、彼の脳内には「1ZZ-FEエンジン」のピストン運動が美しい妖精か何かの声となって響いているはずなのだが、今日の状況はあまりにも不条理すぎた。
セリカ「お前さあ」
加賀「……!」
確かに、声が聞こえた。しかしそれは、加賀が期待していたような「走り屋の相棒としての凛とした声」ではなかった。どこか、平日の昼間から発泡酒を煽っている近所のおっさんのような、妙に世帯じみた、だるそうな声だった。
セリカ「昨日さあ、隣のファミマでバック駐車するとき、縁石に私のテールパイプを微かに擦っただろ。あれ、すげえ響くからやめてくんないかな」
加賀「……セリカが、妙にリアルな家庭内クレームを入れてきた。事実だ」
「喋ったああああああああ!!」と、雅紀がすしざんまいの社長たちをかき分けながら叫んだ。「加賀のセリカがおっさんの声で家庭の不満をぶちまけ始めたぞ!!」
「静かにしろ、一ノ宮。セリカ、事実を言おう。あの時のクリアランスは1.5ミリあった。俺の車幅感覚を疑うな」
セリカ「疑うわ。あと、お前さ、ダッシュボードの隙間にハッピーターンの粉をこぼしたろ。あれ、中でベタベタしてギアが入りにくくなるからマジでやめて。お前のそういう、車内を自分の部屋だと思ってる緩いところ、本当によろしくないと思う。だいたいお前――」
加賀「……車が、オーナーに対する愚痴の2連コンボを決めてきた。それだけだ」
雅紀「『それだけだ』で済ますな! 完全に近所のめんどくさいオヤジと痴話喧嘩してんじゃねえか!
機械と対話する特殊能力をそんな生ゴミみたいな愚痴の受信に使うなよ!」
「OH! カガも車の声が聞こえるようになりマシタカ! 素晴らしいデス!」
マイケルが、垂直にぶら下がったまま、レガシィのボンネットを勢いよく閉めようとした。
そして――ゴンッ! という、鈍い金属音が響く。
「痛っ! YEAH! 聞こえマース!
レガシィが『早くハイオクを食わせろ、もしレギュラーなんか入れたら、ピストンをシリンダーブロックから突き破ってお前の眉間に直接ぶち込んでやるからな』と、非常にエモーショナルに語りかけてきマース!」
「それただの故障寸前の殺害予告だろ!!」と、雅紀のツッコミのキレが限界に達する。「会話じゃねえよ! DVの現場だよ!!
なんでお前らの車はそんなにオーナーに対して当たりが強いんだよ!
俺のエイトなんて、すしざんまいの社長が『すしっ!』『すしっ!』って合唱してて、もはや車としてのアイデンティティがスーパーの鮮魚コーナー以下になってるんだぞ!」
その瞬間、マイケルの手の中で、TEMUの『重力子制御リフター(499円)』が「バチバチバチッ!」と激しい火花を散らした。
「オー、ノー! ガジェットが限界デス!」
「早く手放せアホ!!」
マイケルがボタンを放り投げると、それは雅紀のRX-8の消滅したフロント部分に吸い込まれていった。
次の瞬間、駐車場全体の地面が、まるで巨大なルービックキューブのように「カタカタカタ……」と不気味な音を立てて回転を始めた。
埼玉中央総合大学第3駐車場は、ここにきてついに、自身の存在意義を「車を停める場所」から「アインシュタインの一般相対性理論を粉々にすり潰すための巨大な攪拌機」へと変更したのだ。これには偏差値56.8の学生たちも、生ぬるい目で天を仰ぐしかない。
「ちょ、待て! 地面が回ってる! 地面が回ってるってことは、俺の車が……地球儀みたいに回転して、すしざんまいの社長が遠心力で俺の顔面に激突してくるううう!!」
雅紀の叫び通り、駐車場全体の車たちが、不規則にスライドし、回転し、パズルのように位置を入れ替え始めた。ある車は地面に沈み、ある車は天井へと吸い上げられる。
そのカオスの中で、加賀のセリカの目の前に、奇跡的とも言える「3センチ」の隙間が生まれた。
セリカ「おい、練斗。今だ。シフトをローに入れろ。クラッチを繋げ」
加賀「事実だ。今、俺たちの前に、勝利への走行ラインが見えた」
雅紀「3センチの隙間でどうやって走るんだよアホ!!」
加賀「走り屋は走ることで正気を保つ。3センチあれば、セリカならいける。それだけだ」
加賀がセリカの運転席に飛び乗り、キースイッチを回した。
「1ZZ-FE」が、獰猛な排気音を響かせて目覚める。しかし、加賀がシフトレバーを1速に入れようとした瞬間、
セリカ「あ、ちょっと待って。今ギヤ入れられると、さっきのハッピーターンの粉がトランスミッションに詰まる気がする。ごめん、今日なんかクラッチペダルの踏み方がいつもより雑。もっと優しく踏んで。恋人を扱うようにっていつも言ってるだろ、このデリカシーなし男」
加賀「お前は車だ。それだけだ」
セリカ「じゃあ走らねーよバーカ!」
プスン、とセリカが静かにエンストした。
「車にフラれてんじゃねえよオーナーが!!」
雅紀の必死のツッコミが響く中、マイケルがさらにトランクから新しいアイテムを取り出した。
「ノープロブレム! そんな時は、この『ハイパー・ブースト・ニトロ・ボタン(TEMUにて特別価格78円、ブランド名:爆走丸)』デス!」
「78円のニトロ!? それ、中身ただの安物の強炭酸水だろ!!」
「YEAH! アメリカン・パワーを舐めてはいけまセーン! プッシュ・ザ・ニトロ!」
マイケルがその極小のボタンを、レガシィのエアコン吹き出し口に無理やりねじ込んだ。
その瞬間、レガシィの「EJ20シーケンシャルツインターボ」が、これまでにないほど激しい「シュポンッ!!!」という音を奏でた。と同時に、エアコンのダクトから、凄まじい水圧で「ペプシコーラ」が車内に向けて一斉に噴射された。
「YEAH!!! クール・ペプシ! 炭酸の圧力で、レガシィが重力を超越しマース!!」
「車内がベタベタになるだけだろ!!! シートが全滅だ!!」
しかし、不条理な物理法則は、ついにその限界値を突破した。
炭酸の圧力か、あるいはTEMUの怪しい電波のせいか、駐車場全体の回転速度が超高速に達し、凄まじい遠心力が発生した。
キィィィィィィィン……という、耳鳴りのような金属音が響き渡り、駐車場を埋め尽くしていた車たちが、一台、また一台と、バネで弾かれたように空へと打ち上げられていく。
もはやこれは駐車違反の域を完全に超えている。国土交通省が裸足で逃げ出し、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が緊急の対策会議を開くレベルの、完全なる弾道駐車であった。
「うおおおおおおおお!? 空を飛んでる!! 俺のエイトが、ロータリーエンジンじゃなくて、純粋な遠心力で重力を振り切って空を飛んでる!!」
雅紀のRX-8が、助手席の窓から数十体のすしざんまいの社長をなびかせながら、大気圏へと向かって垂直上昇していく。
「事実を言おう」と、セリカの車内でシートベルトをがっちりと締めた加賀が、冷静に通信用のアマチュア無線(なぜか繋がっている)で語りかけた。「これはフォース・ド・インダクション(強制吸気)の究極系だ。大気圏を突破すれば、空気抵抗はゼロになる。セリカの最高速は理論上、無限大だ。走り屋として、これ以上のステージはない」
「大気圏突破する前に俺たちの命が無限大に散るわ!! 酸素がない!!」
「YEAH! 宇宙はフリーダムデス! これぞ真の『走り屋のステージ』デスネ!」
隣を並走(浮遊)しているレガシィの窓から、マイケルが全身にペプシコーラを浴びた状態で、親指を立ててサムズアップしていた。なぜか宇宙空間であるにもかかわらず、彼は普通に呼吸をしており、金髪の天然パーマも無重力で美しく踊っている。
地の文として言わせてもらえば、なぜかこのアメリカ人留学生だけは、宇宙空間でも肺呼吸が可能だった。おそらく彼の肉体は、JDMの精神とテンションによって、宇宙の物理法則そのものを上書きしているのだろう。実に迷惑な存在である。
セリカ「おい、練斗。宇宙に来たぞ。ワックスのシミ、星の光で余計に目立つんだけど。あとでちゃんと拭けよな」
加賀「気にするな。事実は一つ。俺たちは、走っている。それだけだ」
雅紀「走ってねえよ! 漂流してんだよ!! 誰か地球に帰してえええええ!!」
宇宙の静寂の中、すしざんまいの社長を大量に搭載したRX-8と、ペプシを噴き出し続けるレガシィ、そしておっさんの声で不満を漏らすセリカの3台は、ゆっくりと太陽の方向へ向かって、二度と戻らない旅路へと流されていった。




