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17)未来を予知する双子神



 神々の中に未来を予知する双子の神が存在した。


 その双子は男女の神であり、非常に美しい容姿を持っていた。双子の額にはそれぞれ未来を見通す第三の目が付いており、未来を見る時のみ開眼した。


 男神と女神の見る未来はそれぞれ違っており、男神は必ず訪れる未来を、女神は変化する可能性のある未来を見ることが出来た。


 神々は双子神から未来を聞き、必要ならば人間界へ予言を下ろしたが天界の掟もありすべての未来を人間に知らせることは出来なかった。掟とは、神が人間界へあまり干渉してはいけないというものである。


 双子の神は別々の未来を予知することが多かったが、同じ未来を予知することもあった。


 例えば、飢饉である。男神は近い将来、天変地異により作物が枯れ人間界に大飢饉が訪れると予知し、女神は飢餓によって多くの人間が飢え死にする未来を予知した。


 ここから分かることは、大飢饉が訪れる未来を変えることは出来なくとも、多くの人間が飢えで亡くなる未来は変えることが出来る、ということである。


 現に、伝令の神が大飢饉の予言を人間界へ下ろしたところ、人間たちは作物を保存して貯蓄を作り大飢饉への備えを行ったことで、大勢の飢餓者を出すことなく飢饉を乗り越えることが出来たのだった。

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