依頼主
この物語はフィクションです、実在の人物や団体とは関係ありません
「」で囲まれた箇所は口に出した言葉、
『』で囲まれた箇所は心に思った言葉、になります
掲示板に新しい依頼票が貼られた。
「村の防衛…」
「期間が設定されてますね、一ヶ月間ってなってます」
掲示板に貼られている依頼票の内容をカインが読んでアーレンに伝える。
『村の防衛…一ヶ月間…』
『村の人達と距離が近そうだ、正体がバレかねない』
アーレンは乗り気になれない。アーレンの様子を見て、カインは別の依頼票に目を移す。
『私の都合で…』「…すまないカイン」
「やりたかったわけじゃないですから気にしないで下さい」
アーレンは気にしているが、カインは気にしていない。とりあえずで依頼内容を確認しただけだった。
そんなカインとアーレンの様子を見つめる男がいる。
「あの…村の防衛依頼なんですけど…報酬が少ないんでしょうか…」
カインとアーレンは男から不意に声をかけられた。
「えっ、あっ、いや」
カインとアーレンが気にしていたのは報酬ではない。カインは村の防衛について書かれた依頼票を手に取り報酬を確認する。
「…別に報酬は少なくないと思います」
「じゃあ、何で依頼を受けてもらえないんでしょうか…」
「えーっと…」
依頼を受けようとしなかった理由をカインは言えない。カインは返事に困った。
「その依頼を受けよう、カイン」
「私が人付き合いを苦手としているので遠慮していたんです」
困っているカインを見かねてアーレンが男に答える。
「いいんですか?」
「あぁ、構わない」『…バレないように気を付けなければいけないな』
カインとアーレンは依頼を受ける事にした。男は喜ぶ。
「ありがとうございます、私は依頼の村で村長をしています」
「私がこの依頼の依頼主なんです」
男は村長で依頼主という自分の素性を明かした。村長に見守られる中、カインとアーレンはギルドの窓口で手続きを済ませる。そして村長とともに村へ向かった。




