珍しい依頼
この物語はフィクションです、実在の人物や団体とは関係ありません
「」で囲まれた箇所は口に出した言葉、
『』で囲まれた箇所は心に思った言葉、になります
依頼が終われば次の依頼である。カインとアーレンはギルドで依頼票を見ていた。
「アーレンさん、珍しい依頼がありますよ」
カインは依頼票を手に取り、アーレンに差し出す。
「珍しい依頼?…竜の討伐だと!」
依頼票を受け取ったアーレンは依頼内容を見て驚いた。
竜は人や魔物よりも上位の存在とされている。竜は知性を持ち、何よりも圧倒的な力を持っていた。魔物は人を襲い、人は魔物に抗い、竜は人や魔物を相手にしていない。
「竜は人が悪さをしなければ竜から何かをしたりしない、と聞いてました」
「私もだ、それに討伐が出来るような存在ではない」
『何で竜の討伐なんて事になったんだろう?』
カインは竜の討伐依頼を不思議に思っている。
そんな中、依頼票を持っているアーレンに別の冒険者が声をかけた。
「その依頼、受けないなら私達が受けさせてもらう」
「依頼票を渡してもらえないか」
「あぁ、すまない」
その冒険者にアーレンは依頼票を渡す。その冒険者の後ろには大勢の冒険者達がいた。
「どんな依頼でも困っている人がいるなら受ける」
「それが冒険者の矜持だと私達は思っている」
「あんたも私達と一緒に竜討伐の依頼を受けないか?」
その冒険者はアーレンを竜討伐に誘う。カインは視界に入っていなかったようである。
「いや、遠慮させてもらう」
「えっ?そ、そうか…無理にとは言わない」
アーレンに断られ、その冒険者は仲間達だけで竜討伐の依頼を受けた。
『竜討伐の為に人数を集めていたのか…』
『…悪い事をしたかな、でも私はカイン意外と組むつもりはない』
その冒険者はギルドの外に出るまでアーレンの事を気にしている。
「すまないカイン、勝手に断ってしまったが竜討伐の依頼を受けたかったか?」
「いえ、アーレンさんと一緒でなければ受けるつもりありませんよ」
「何で竜の討伐なんて事になったか、は気になりますけどね」
カインの言葉に嘘はない。カインの言葉を聞いてアーレンは安心している。




