商人との会話
この物語はフィクションです、実在の人物や団体とは関係ありません
「」で囲まれた箇所は口に出した言葉、
『』で囲まれた箇所は心に思った言葉、になります
依頼主の商人も集合場所に到着した。
「すみません、お待たせしましたか」
「いえ、僕達が早めに来ただけですから」
カインとアーレンは商人の馬車に乗り、もといた町へ向かう。
三人の役割は行きと変わらない。
「カインさん、魔法を使いこなしてますよね」
「えっ、そうですかね」
"使いこなしている"は魔法使いにとって誉め言葉だとカインは思っている。カインは商人に褒められた。
「風魔法で魔石を回収するなんて初めて見ましたよ」
「馬車を停めないほうがいいかなぁと思ったんです」
「確かに停めずにすめば早く目的地に着くのでありがたいです」
商人の言葉を聞いてカインは喜んでいる。喜ぶカインを見ながらアーレンも後ろで微笑んでいた。
「そういえば…本は一冊しか使わないんですね」
「そうですね、僕は腕輪で火魔法が使えるんです」
カインは商人に腕輪を見せる。
「馬車は走っているので防御魔法で防御壁も張れないですし…」
「魔石を回収する風魔法の魔導書だけでいいんです」
カインは商人に説明した。
「腕輪で使えるのは火魔法だけなんですか?」
「火魔法と水魔法が使えます」
「他の魔法も腕輪で使えれば楽なんですけどね…」
「普通は魔法ごとに魔導書が必要なので贅沢な悩みなんだと思います」
カインは商人の質問に答える。
「そうなんですね」
「複数の魔法を使える物があれば魔法使いは喜ぶ…」
カインの答えを聞くと商人は小さな声で独り言を呟いた。




