鍛冶屋との会話
この物語はフィクションです、実在の人物や団体とは関係ありません
「」で囲まれた箇所は口に出した言葉、
『』で囲まれた箇所は心に思った言葉、になります
次の日の朝、カインとアーレンは早めに集合場所へ来ている。鍛冶屋の男も既にいた。
「あんたは剣士だろ、鎧は着ないのか?」
「はい、相棒が魔法で鎧を具現化してくれるんです」
『僕はアーレンさんの相棒…えへへ』
アーレンが鍛冶屋に答えるのを聞いて、カインは喜んでいる。本人は気付いていなかったが、カインの顔はニヤけていた。
「それは残念、剣はどんなのを使っているんだ?」
アーレンは鍛冶屋に剣を見せる。
「細身の剣を使っているんだな、剛力がないのか?」
「はい」
鍛冶屋の質問にアーレンは答えた。カインは横で聞いている。
「剛力がなくても、アーレンさんは剣技と速さで敵を斬り伏せていくんです」
「カ、カイン…」
「仲がいいんだな」
鍛冶屋とアーレンの会話にカインは割り込んで答えた。
「剣をよく見せてくれないか?」
鍛冶屋はアーレンから剣を受け取って真剣に見る。
「しっかり手入れされた剣だ…」
「…実力の高さが分える、達人は道具を選ばないとも言うが大切にはするからな」
鍛冶屋は剣を見てアーレンを評価した。
「下手に剛力があると技術を疎かにする事がある」
「ただ、剛力がないと細身の剣しか扱えない」
「細身の剣は脆いからな…」
鍛冶屋はアーレンに剣を返す。
「そうなんですよね…」
「剛力がなくても扱えて、出来る限り丈夫で斬れ味の良い剣が欲しいんです」
アーレンは鍛冶屋に自分の望みを伝えた。
「俺には作れないが…」
「そんな剣を作れる鍛冶師が昔いたと聞いた事がある」
「本当ですか!?」
そんな鍛冶師が本当に存在するならばアーレンにとって願ってもない事である。
「あくまでも"昔いた"という話だから今は分からない」
「気長に探してみるといい」
「はい、ありがとうございます」
アーレンは鍛冶屋から思わぬ話を聞く事が出来た。鍛冶屋の話はアーレンにとって一筋の光明である。




