護衛の依頼
この物語はフィクションです、実在の人物や団体とは関係ありません
「」で囲まれた箇所は口に出した言葉、
『』で囲まれた箇所は心に思った言葉、になります
カインとアーレンは護衛の依頼を受けた。護衛の対象は依頼主の商人である。
「依頼主の方ですね、初めまして」
「初めまして、よろしくお願いします」
カインとアーレンは依頼主の商人と会って挨拶を交わした。
「先ずは採掘された鉱石を鍛冶屋のところへ持っていきます」
「帰りに製造された武器や防具を店に持っていくんです」
「その道中を護衛して下さい」
商人は依頼内容をカインとアーレンに説明する。
荷物は馬車で運ぶ。御者は商人自身である。
「馬車の周りを二人で見張りましょう」
「魔物が近づいたら僕が魔法で撃退します」
「移動する馬車を護衛するなら…そうなるだろうな」
カインとアーレンを乗せて商人の馬車は出発した。
「我に従う火の精霊…」
「我が魔力を糧として彼へ高位の火を与えよ、ハイ・ファイア」
「我に従う風の精霊…」
「我が魔力を糧として彼へ風を与えよ、ウィンド」
魔物は火魔法を使って撃退する。魔石は風魔法を使って回収した。その為、馬車を停める必要がない。
「楽させてもらって悪いな、カイン」
「もしもの時に備えて休んでいて下さい、アーレンさん」
結局はカインが魔物を全て撃退して、アーレンの出番がなく鍛冶屋のいる村に着いた。
「馬車を停める事なく村に着いてしまった…」
商人は驚いている。持ってきた鉱石を鍛冶屋で下ろし、代わりに製造された武器や防具を馬車に積み込んだ。先ずは一日目の仕事が終了である。
「今日はお二人も一緒にこの村に泊まって下さい」
「分かりました」
次の日があるのでカインとアーレンも村に泊まる事になった。といっても泊まりになる事は依頼票に書かれていたので事前に承知している。
「こんなに早く着くなら日帰りも可能だったかもな…」
商人は独り言を呟いた。




