城前の広場
この物語はフィクションです、実在の人物や団体とは関係ありません
「」で囲まれた箇所は口に出した言葉、
『』で囲まれた箇所は心に思った言葉、になります
ウォータンド国の城は城といいながらも立派な屋敷といった建物である。城の二階には外へ向かって突き出した部分があった。城前の広場に着いて待っていると突き出した部分に王が現れる。王はその後ろに老齢の男を従えていた。
「…この国は平和だ…」
「…しかし平和であり続けるには変わらなければならない…」
「…私はこの国を変えようと思う…」
王が考えを述べる。
『変えるって何を?』
カインとアーレンは顔を見合わせた。
「…詳細は宰相から伝えてもらう…」
王が横に避けると老齢の男が前に出る。男は宰相だった。
聴衆が宰相に注目する。そんな中で宰相は口を開いた。
「この国は弱い!」
宰相の言葉が広場に響き渡る。
「他の三つの国に比べて、この国は軍事力で劣っている」
「他の三国がその気になればいつ攻め滅ぼされるか分からない」
『…確かにそうだ、何で今まで気付かなかったんだろう…』
宰相に言われてカインは他の三国に攻め滅ぼされる事を想像した。
『…平和に浮かれていたのかもしれない…』
カインは反省している。カインは続けて宰相の言葉を聴いた。
「軍事国になる事でしか真の平和を得る事は出来ない」
「軍備増強には金がかかる」
「しかし、我々には永遠の水という恵みがある」
「これからは水路を塞いで無駄に流していた水を国が管理する」
「金を払えば水と平和が得られる事を約束しよう」
つまり、これからは水を金で売り、その金で軍備増強し、国を平和にすると宰相は言っている。
『…そんな活かし方があるなんて…』
『…これでウォータンド国は平和になる…』
カインは宰相の考えに賛同していた。周りにいる他の人々も宰相の考えに賛同している。
「あの宰相は何を言っているんだ」
アーレンは宰相の考えに賛同していない。カインの手を引いてアーレンは城前の広場を離れた。




