魔法の鎧と盾
この物語はフィクションです、実在の人物や団体とは関係ありません
「」で囲まれた箇所は口に出した言葉、
『』で囲まれた箇所は心に思った言葉、になります
二人は他に人のいない場所へやって来た。アーレンは鎧を脱いで準備する。
「我に従う守の精霊…」
「我が魔力を糧として彼へ鎧を与えよ、アーマ」
アーレンのサイズに合った鎧をカインは具現化した。鎧のデザインはアーレンが着ていた鎧を参考にしている。
「おぉ、動き易い…」
アーレンは体を動かして確認した。ひとしきり体を動かしてからアーレンは何かを考えている。
「カイン、男の体型に見えるよう形状を変更できないか?」
「戦っているところを見られたら、という事ですね」
アーレンは頷いた。
「分かりました」
「我が魔力を糧として彼へ鎧を与えよ、アーマ」
「違うな…」
「我が魔力を糧として彼へ鎧を与えよ、アーマ」
「もうちょっと…」
「我が魔力を糧として彼へ鎧を与えよ、アーマ」
「もう一度…」
…
カインは自身の体型を参考にしながら鎧の形状を変更していく。そして、アーレンの体にフィットしながらも傍から見ると男に見える形状の鎧を具現化する事が出来た。
「出来ました、どうでしょう?」
「わがままを言って、すまない」
「気にしないで下さい」
改めてアーレンは体を動かす。
「…いいな」
『よし!』
魔法の鎧を気に入ったアーレンを見てカインも喜ぶ。
新しい魔法はもう一つあった。
「アーレンさん、盾って使わないんですか?」
鎧を具現化した勢いでカインは盾の魔法も試してみたくなる。
「気にしてくれて、ありがとう」
「でも、私は両手で剣を扱うから盾は邪魔になってしまうんだ」
「そうなんですね」『…残念』
使わないのであればカインも盾の魔法を試せない。
『まぁいいか、使い道のなかった鎧の魔法も使えたし』
カインは気持ちを切り替えた。カインの様子を見てアーレンは不思議そうにしている。




