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変わるカインの世界
この物語はフィクションです、実在の人物や団体とは関係ありません
「」で囲まれた箇所は口に出した言葉、
『』で囲まれた箇所は心に思った言葉、になります
怪我が治せると知られた日から、カインは父であるガルドが今までよりも優しくなった気がしている。気がしているだけではあった。明確な根拠はない。
ガルドは「カインは悪くない」と言っていた。だったら誰が悪いのかとカインは考えてしまう。アベルはガルドに似ている。顔貌の事ではない。将来、ガルドに似た立派な騎士になると思われる。しかし、自分が騎士になる姿をカインは想像できなかった。
『何で僕は剣術とかが苦手なんだろう?』
『何で僕だけ怪我が治せるんだろう?』
『僕は父さんの子なのかな…』
カインの夜が深くなっていく。




