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弟との野営
この物語はフィクションです、実在の人物や団体とは関係ありません
「」で囲まれた箇所は口に出した言葉、
『』で囲まれた箇所は心に思った言葉、になります
危険のない場所でではあるが、カインとアベルは二人だけで野営したりする。二人だけでというのが楽しかった。
「イタッ」
「どうした、アベル」
「ナイフで指を切っちゃた」
危険のない場所とはいえ野営していて怪我する事もある。アベルが指を切ってしまった。
「早く治せばいいよ」
「どうやって?」
どうやってとアベルに聞かれてカインは困惑する。今まで深く考えずに治れと思うだけでカインは怪我を治してきた。疑問を持った事がない。
「治れと思えば治るだろう?」
カインはアベルの傷を治してみせた。
「兄さん凄い!」
アベルはわざとナイフで自分の腕を切りつける。アベルの大胆な行動にカインは慌てた。
「治れ!」
アベルが治れと思っても傷は治らない。
「治れと思っても治らないよ?」
「…そうみたいだね」
カインは怪我を治す事が誰にでも出来る事ではないと初めて知った。
「やっぱり兄さんは凄い!」
アベルは感心している。アベルの傷はカインが治した。




