新しい先生
この物語はフィクションです、実在の人物や団体とは関係ありません
「」で囲まれた箇所は口に出した言葉、
『』で囲まれた箇所は心に思った言葉、になります
騎士の鍛錬は続く。相変わらずカインは剣術等が得意でない。得意かどうかは別として好きではある。
新しい家庭教師がカインに剣術等を教える事になった。何故だろうとカインは不思議に感じている。しかし、深くは考えなかった。
「初めましてカイン様」
「よろしくお願いします、先生」
「心配しなくていいですからね、カイン様は私が立派な騎士にします」
心配というのが何の事か、カインは分からない。しかし、やはり、深くは考えなかった。
剣術等の鍛錬は特に変わらない。
「エイ…、ヤー…」
「エイ…、ヤー…」
…
やはり剣術等の鍛錬がカインには難しい。ただ今回の家庭教師はカインを褒める。褒めるが何を褒めているのかがカインには分からず、カインは困惑していた。
家庭教師は武器の扱い方も説明しているし手本も見せている。しかし、頭で分かっても実践がカインには難しい。
しばらくして更に別の新しい家庭教師がカインに剣術等を教える事になった。しかし、もう疑問は持たない。そういうものだとカインは思っている。
今度の家庭教師は鍛錬時間が長い。鍛錬自体はカインも好きである。しかし一つの問題があった。母であるリリアナの見舞いに行く時間がない。
「母さん、大丈夫かな」
カインは独り言を呟いていた。




