騎士の鍛錬
この物語はフィクションです、実在の人物や団体とは関係ありません
「」で囲まれた箇所は口に出した言葉、
『』で囲まれた箇所は心に思った言葉、になります
ガルドは騎士として普段から鍛錬を欠かさない。カインも自然と父であるガルドの真似をするようになっていた。
カインはガルドのような騎士になりたい。しかし真似するだけでは効率が悪い。鍛錬にも仕方というものがある。ガルドが教えてもいいが、ガルドは他にもしなければならない仕事がある。読み書きや数学も学ばなければいけない。ガルドはカインに家庭教師を雇う事にした。
「カイン、明日から家庭教師の先生に来ていただく事にした」
「頑張るんだぞ」
「はい、父さん」
憧れの父に近づけるとカインは思っている。
次の日になり、やってきた先生にカインは剣術を教えてもらう。剣の刃は厚みがあり、広げた手のひらほどの幅がある。とにかく重い。最初は木製の剣を使う。
「エイ…、ヤー…」
「エイ…、ヤー…」
…
カインにとって剣術は難しい。先生に言われた事の半分も出来なかった。しかし、簡単に諦めたりはしない。次は槍術である。槍術も難しい。次は弓術、弓術も難しい。
何をするにしても知性は必要になる。カインは剣術等と別の先生から読み書きと数学を学んだ。読み書きと数学は苦手じゃない。
しばらくして鍛錬に馬術が追加される。時間がかかったもののカインは馬に乗れるようになった。馬に乗っているとカインは気分がいい。馬の世話係はいたがカインも率先して馬の世話をする。
カインは野営の仕方も教わるようになった。火起こしや食材の調理等を屋外でナイフを使って行う。カインは野営が苦手でない。
カインは剣術等がなかなか上達しない。それでも鍛錬は続く。鍛錬していれば怪我してしまう事もある。しかし怪我している暇はない。怪我は治れと思えば治る。
「カイン様、大丈夫ですか?」
「何がですか?」
「怪我を…いえ、何でもありません」
家庭教師はカインの怪我を心配した。しかしカインは平気な顔をしている。カインの怪我を気のせいと家庭教師は思い、カインの鍛錬を続けた。




