魔導書屋
この物語はフィクションです、実在の人物や団体とは関係ありません
「」で囲まれた箇所は口に出した言葉、
『』で囲まれた箇所は心に思った言葉、になります
カインは城下町に着いた。城下町は他の町や村に比べて賑やかである。カインが城下町に来た目的は永遠の火の見学だったが、カインは先ず魔導書屋へ入店した。魔導書屋も客が多くて賑わっている。魔導書屋の店主は他の客を対応していた。
『魔導書を見ながら待たせてもらおう』
カインは魔導書を見て待つ事にする。
火魔法の魔導書は腕輪になった魔導書と同じ内容だった。
『新しい魔法は新しい魔導書が必要だよな…』
『…じゃあ結局は同じか』
そんな事をカインは思う。つまり新しく買った魔導書が嵩張る事になる。
水魔法、雷魔法、風魔法、の魔導書も持っている魔導書と同じ内容だった。買い替える必要はない。
防御魔法の魔導書には新しい魔法の事が書かれていた。
『盾を与える魔法に…鎧を与える魔法か…欲しい!』
『でも…防御壁を張ればいいよな…盾と鎧って必要か?』
カインは防御魔法の魔導書を買うかどうか悩んでいる。カイン自身には必要がない魔法の載った魔導書だったがカインの好奇心が欲しがっていた。
店主の手が空いた様子を見て、カインは店主に声をかける。
「聞きたい事があるのですが、よろしいですか?」
「いらっしゃいませ、何でしょうか?」
「試用室の防御壁って魔法道具で張っているんですよね?」
試用室を指さしながらカインは店主に聞いた。
「そうですよ」
「必要な魔力は魔力石を使っているんですか?」
「そうですそうです、よくご存じですね」
「私のジョブも魔法使いなので、手動でも動かせるんですが…」
「魔力石を使ったほうが楽ですからね」
カインの質問に店主が答える。今までは気にしていなかったが、試用室を使う時に店主が何かしている様子はなかった。魔力石を使う魔法道具だったのである。
『永続的に使える魔法道具という事は…』
「詠唱付与で作った魔法道具という事ですか?」
カインは思い出したように詠唱付与に興味が沸く。
「そうだと思います、私も詳しくないですが」
「詠唱付与に興味があるのですが、詠唱付与はどんなスキルなんですか?」
カインは詠唱付与について聞いた。
「私は詠唱付与が使えないので詳しくないですが…」
「この町に詠唱付与が使えるアルダさんがいますよ」
カインは店主の教えてくれたアルダに会ってみたい。
「アルダさんに会う事は出来ますか?」
「会ってくれると思いますよ、お土産に甘い物を持っていくと喜ばれます」
カインは店主にアルダが住む家への地図を描いてもらい、会いに行く事にした。




