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森の中にある祠
この物語はフィクションです、実在の人物や団体とは関係ありません
「」で囲まれた箇所は口に出した言葉、
『』で囲まれた箇所は心に思った言葉、になります
祠までは獣道のような道があり、一本道だったのでカインは道に迷わなかった。森の中に開けた場所があり、その真ん中に祠はある。
『火の精霊がいるのはあの祠でいいのかな?』
「火の精霊、いるのか?」
カインの呼び掛けに返事はない。気配もない。そういえばカインは火の精霊に会った記憶がない。気付かない間に会っていたかもしれない。
『罰当たりかな…』
『…でも生贄なんてダメだ』
「我に従う水の精霊…」
「我が魔力を糧として彼へ水の檻を与えよ、ウォータ・ケージ」
カインは祠を水の檻で囲った。
『火の精霊だから水に弱い…とは限らないか』
「我に従う雷の精霊…」
「我が魔力を糧として彼へ雷の檻を与えよ、サンダ・ケージ」
カインは水の檻を更に雷の檻で囲う。本当に祠の中に火の精霊がいるのなら閉じ込める事が出来たはずである。
『村の様子が気になるな…』
カインは村のほうへ戻り、村に近い森の中から村の様子をうかがった。




