帰宅後
この物語はフィクションです、実在の人物や団体とは関係ありません
「」で囲まれた箇所は口に出した言葉、
『』で囲まれた箇所は心に思った言葉、になります
ガルドは連絡を受け、リリアナの身を案じ、急いで家に戻る。戻ると急いでリリアナのもとに向かった。
「リリアナ、大丈夫か?」
「大丈夫よ、安心してガルド」
ガルドに聞かれてリリアナは答える。無事に見えた。しかし盗賊達に襲われたとガルドは連絡を受けている。
「何があったんだ?」
ガルドはリリアナ達に聞いた。
「買い物の帰りに盗賊達に襲われました」
「そして盗賊によってリリアナ様は怪我を負わされたのです」
「しかし、回復魔法が使えるという男が現れて…」
「リリアナ様を含めた皆の怪我を治してくれたのです」
護衛の一人が何があったのかを説明する。
「我々が付いていながら、申し訳ございません」
護衛達と使用人は頭を下げた。
「怪我を回復魔法で…」
「本当に大丈夫なのか?」
ガルドは連絡を受けて駆けつけてくれていた医者に確認する。
「はい、リリアナ様の体に問題は何もありません」
「そのような怪我を負ったとは思えない状態です」
心配するガルドを医者は安心させた。
「礼が言いたい、その方はどこにおられるのだ?」
「回復すると同時にいなくなってしまいました、お名前も伺えていません」
ガルドに聞かれて皆が首を横に振る。
皆が解散する中、リリアナはガルドに話しかけた。
「ガルド…」
「なんだいリリアナ」
ガルドに話しかけてから、リリアナはガルドへ買ってきた誕生日の贈り物を机の引き出しから取り出す。
「ガルド、誕生日おめでとう」
祝いの言葉とともに、リリアナはガルドへ誕生日の贈り物を渡した。
「ありがとう」
ガルドはリリアナを抱きしめる。
「お二人にお伝えしたい事がございます…」
皆がいなくなると、抱き合う二人へ気まずそうに医者が話しかけた。
「何でしょうか?」
「診察して分かったのですが、リリアナ様はお子様を身籠っておられます」
医者が伝えると、二人は再び抱き合う。
「おめでとうございます」
抱き合う二人に医者は祝いの言葉を贈った。
その後、礼をする為、ガルドは部下に指示してリリアナ達を回復してくれた男を探す。しかし男を見つける事が出来なかった。
しばらくの月日が経ってからガルドとリリアナの間に男の子が生まれる。生まれた子はカインと名付けられた。
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