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想いの確認
この物語はフィクションです、実在の人物や団体とは関係ありません
「」で囲まれた箇所は口に出した言葉、
『』で囲まれた箇所は心に思った言葉、になります
カインは宿屋の部屋で一人、カリルの話を思い出していた。カリルのオリビアへの想いと自分のアーレンへの想いは似ている。いや、同じである。
『最初はアーレンさんを男だと思ってた、冒険者だったし』
『アーレンさんの太刀筋が美しくて…だから剣への憧れなんだと思ってた』
『でも、考えてみると剣を握ってない時もアーレンさんはアーレンさんだったな』
『父さん、アベル、リックさん、ハロルさん、皆凄かったけど…』
『…アーレンさんみたいには感じない』
カインはアーレンへの想いを確認した。そしてカインの時が動き出す。