依頼の真実
この物語はフィクションです、実在の人物や団体とは関係ありません
「」で囲まれた箇所は口に出した言葉、
『』で囲まれた箇所は心に思った言葉、になります
戻ってきたカインとアーレンをギルドの担当者は建物の奥にある部屋へ案内する。
「どうなりましたか?」
担当者に聞かれてカインとアーレンは竜の住処であった事を伝えた。
「そうですか、そんな事が…」
担当者は真実を受け止める。
「竜の討伐依頼は一ヶ月より前にギルドへ持ち込まれました」
担当者は竜の討伐依頼について話し始めた。一ヶ月より前という事はカインとアーレンが最初に依頼票を見かけた時より前である。
「依頼を受けた冒険者達は全員が死んだ、という話がありましたが…」
「いつも一人だけ生き残るんです」
「その冒険者が他の冒険者の死亡を報告するので依頼が失敗した事が分かります」
「再び掲示されると新たな冒険者達が依頼を受けます」
「今思えば、生き残った冒険者は擬態した魔人だったのかもしれません」
冒険者達は魔人に操られていた。しかし操られていたのはギルドもである。
「今更かもしれませんが…」
「これを教訓にしてギルドも対策を取らなければいけません」
「魔竜について、国へはギルドから報告しておきます」
担当者との話を終えてカインとアーレンはギルドを後にした。
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