表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/58

6-1

  

  

「ママっ!」

 電話に向かって叫んだその時、通路の奥から「ぎゃあっ」と悲鳴が聞こえた。

「な、なに?」

 美香子と花織が同時に『6』を見た。

「桧垣さん?」

「いや女子の声じゃなかった」

「東山?」

「わからん。それよりおばさん出たの?」

「あ、そうだ。ママ? ママ?」

 美香子はスマホに呼びかけた。だがすでに通信が切れている。

 慌ててかけ直そうとしたが、

「先にあっちを確かめに行こ」

 奥を指さす花織に美香子はうなずき、スマホをポケットに仕舞った。

「だいじょうぶ?」

 心配そうに花織が顔を覗き込む。

「何が?」

 頬を指さされて美香子は自分が涙を流していることに気づいた。

「やだ、恥ずかし――ごめんね。泣きたいのは花織のほうだよね。わたしに付き合ってこんなことに巻き込まれて――」

「なに言ってんのよ――きっとうちが変な話をしたからだよ――そのせいで美香子を巻き込んで――うっううー」

 見る見る花織の目に涙が浮かぶ。

「やだっ、なに泣いてんのよ。花織らしくない――うわあぁん」

「うわーん」

 二人手を取り合ってしばらく泣いた後、

「よしっ、もう泣くのは終わり。ぜぇっったい、ここから抜け出すんだからねっ」

 美香子は花織とうなずき合った。

「さあ、早く6番ホームに確かめに行こっ」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ