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15 団らん


 我が家サイコー!


 ルルナさんの美味しい夕食が盛りたくさんのテーブル、


 今日も大満足な晩餐なのです。



「とっても美味しいわねぇ」


 ご満足いただけて恐悦至極。


 やっぱり、ミルルシュモさんも健啖家なのですね。


 そりゃあもう、パクパクと。



「美味しそうに召し上がっていただけて、メイド冥利に尽きますっ」


 こんな急なお客さまにも余裕で対応。


 さすがはルルナさん、"お嫁さんにしたいコンテスト"優勝メイドさん、ですね。



「もうっ、ご主人様ったら……」



「本当にいろいろとご馳走様な素敵なご家族ねぇ」


 おっとそうだ、おくつろぎのところ申し訳ないのですが、質問よろしいですか、ミルルシュモさん。



「はい、どうぞ」


 えーと、例のお仕事、管理人業務の方は、大丈夫なのですか。


 その、交代とか、引き継ぎとか。



「今は妹が頑張ってくれておりますよ」

「今度紹介しちゃいますねぇ」


 ほう、妹さんですか……



「我が家の旦那様は、とても分かりやすいとは思わんか、ルルナさん」


「そうですね、奥様」

「ご自身のfps向上のためには努力を惜しまない、本当に努力家な方ですっ」


 あー、そのfpsっていう設定、最近よく聞きますけど、


 ぜひ詳しいことを教えてください。



「今度ネルコさんにご教授賜るべきだな」

「その際は是非、数値を上げない方法も教わってくるように」


 えーと、ネルコさん、ちょっと苦手なんですけど。



「あら、"精霊乙女ジゴロ"にして"愛の魔狩人"なフォリスさんにも、苦手な乙女さんがいたのねぇ」

「これはみんなにも教えてあげないと」


 ちょっと、ミルルシュモさんっ、


 アレな噂を撒き散らかす精霊さんは、ローガンフージュさんだけで間に合ってますって。



「でも、精霊乙女さんたちみんなが、興味津々なのよねぇ」

「あら、奥様の前でこんなこと言っちゃいけなかったのかしら」



「いえ、嫁いだ時から、すでに覚悟を決めております」

「私に出来ることは、何事にも動じない精神を養うため、己を磨くのみ、です」



「あらまあ、それ以上ご自身を磨いちゃったら、世の殿方からのアレコレで、旦那様が大変な目に遭っちゃいますよぅ」

「本当に、今だって精霊さんたちも羨むほどお綺麗なのに」



「……」



 えーと、大変ですね、照れディーケさん。


 どうやらミルルシュモさんも、一筋縄ではいかんタイプの精霊さんのようです。



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