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黄色の人~2(店主の実話続編)

掲載日:2020/07/28

 『あれから来た?』

『誰?』

『黄色の人』

『昨日来た。二ヶ月ぶりに。』

『昨日ぅ!』

『平日の昼間っから、足ひきずって来た。』

『どうかしたの?』

『今から説明する。』


『やっぱ、あれ? 灰色の工事現場のつなぎ?』

『正解。ついでに言うとポシェットに懐中電灯。水晶のコーナーに直行。』

  『引きずりながら?』

『そう。』


『いいお客さんじゃないか。客の入らん平日の昼間に足引きずって来てくれるなんて。』


『そのとーり。』


『なんか買った?』

『今度はこっちから話しかけてやった。』

『なんて?』

『今日はお休みですか?って。』

  『ほう、なんて?』

『そしたら、急に咳し出して。』

『咳?』

『そう、咳。 ちょっと風邪ひいちゃってと。』

『会社休んだ?』

『別にさっ、オレはあんたの会社の人間じゃないんだからさっ、急に咳出して言い訳されても困んだけどさっ。』

『仕事休んで現場のつなぎ?』

『そう。で更に話しかけてやった。』

『なんて?』

『しばらく、お見えになりませんでしたね。って。』



『そしたらさっ、工事現場で穴掘ってたら、自分の掘ってた穴に落ちたんだって。』

『どうやって自分の穴に落ちんだよ。ハッハッ』

『そう、けどわかった。やっぱり奴は工事現場で働いてた。』

『で?』

『牛若丸の泣き所打って来れなかったと。』

『弁慶なっ。』

『別にさっ、ここ店だぜ。店来れなかった言い訳いらない。』


『確かになっ。』


『しかもだよ。レジの前まで足引きずって来て、ズボンの裾捲った。』

『はっ?』

『包帯してた。』

『おっ、まさか黄色の包帯?』

『いや、白。』

『なんだよ、、』

『けどグルグル巻きの包帯にマジックで書いてあった。』

『なにが?』


『よしき』

『自己紹介ぃ?』

『たぶんな、、、』


[黄色の人と合わせて読まれますと更に楽しまれるかと。]作者より。






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― 新着の感想 ―
[良い点] 名前が判明しましたね。 ヘンなアピールが面白い。
[良い点]  吸い込まれるように読んでしまいます。笑 [一言]  色々突っ込み処満載な作品ですよね。笑  牛若丸の泣き処で、解ってるよね、解っててわざと間違えてますよね❗  みたいに。笑
[良い点]  工事現場で穴掘ってたら、自分の掘ってた穴に落ちた。  実話ですから、ウソのようなホントの話。  現実にこんなことがあるのですね。  笑えます。  本人にとっては笑い事ではないでしょうが……
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