8話 母の料理は相変わらず
その味は今でも覚えている〜.....
その悲劇は俺が6歳の時に起こった。
その時俺の両親は離婚をしていた。
なので今の父は義父なのだ。
まあ、今は置いておく。
それで、母は料理だけなぜか壊滅的だったのでいつも父が作っていた。
当時そのことを俺は知らなかった。
だが父はもういないので母は久しぶりの料理だ!精を出すぞ〜!とか言いながらキッチンで料理作りに励んでいた。
五分後。
俺が異変に気付いたのはその時だった。
なぜかキッチンから妙な音や匂いがしてくるのだ。
音はドスっ、ゴスッ、ゴンゴン、とまあなんとも怖い音で、
匂いは普通に料理をすれば臭わないはずの焦げている匂いがプンプン漂ってきた。
俺は、火事かもなんて思いながらキッチンに向かうとそこには謎の黒い塊が何個も皿に乗っていた。
何故かポロポロし始めている。
これは何か。
そうだ、これは。
なんだ???
と思い、聞いてみたらなんとオムライスだったらしい。
なんでこうなるんだよと突っ込んでやった。
その味は、最高に壊滅的だった。
そう、今。
以前にもみた事のあるあの例の景色が広がっている。
相変わらずひどい匂いだ。
「はい!ど〜ぞ♡」
なんて言われたら食べないと罪悪感が湧いてくる。
「いただきます......」
見た目に反して味は結構.......
なんて思った俺が馬鹿だった。
やはり以前と同様。
墨のような味だった。
「どうかな〜....結構上手くできたんだよ!」
「う、う.....ん。おい....し...........バタッ」
そこからの記憶を俺は持っていなかった。
やはり母の料理は相変わらず壊滅的だった。
みなさん実際に黒焦げの料理って見たことあります???
因みに私はありませんw
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