7話 仕事が終わりました
なんか、もう総合ポイントが多すぎてなんのこっちゃって感じだよね。
嬉しすぎて。
部屋に入る。
今日ここに集まったのは、編集長さんが実際に俺を見てどんな感じにするのかを最終的に決めるためらしい。
現在は、三つ決まっているのでその中のどれかだろう。
「こんにちは、私が編集長の鏡秋羅だ。よろしく頼む。」
「こちらこそよろしくお願いします!」
編集長は今俺の前にいるメガネに黒い髪をピシッとセットしているいかにもな人だ。
これは、前練習したスタジオの店長と真逆のタイプかな。
他の方にも自己紹介をしたりしてもらったりで今ここにいるのは、編集長、装飾、メイク、カメラマン、他多数っていうのが分かった。
編集長は後で俺にいろんな服や背景を試したいみたいで、俺は違う部屋に行くことになった。
お試し室1と書いてある場所に来たその横には234....と続いていた。
その部屋ごとにジャンルが違うらしい。
この1はカジュアルとクールな服や背景があるらしい。
なので、中には家の中のセットや黒だけの部屋セットなんてものがあった。
俺以外にもそこにはスタッフさんがいた。
他に試している人は今はいないようだ。
っていうことはそこにいるスタッフさんは試す準備をしていたのだろう。
お礼を言っておかなくちゃな。
「あの、セットありがとうございます!頑張ります!」
「は、は、、、はい////!が、頑張ってくだ、さい!」
うん、お礼が言えてよかった。
結局、セットはお試し室1のものに決まった。
他には、かわいい系、ほのぼの系、などなど沢山あったがやっぱり最初のがいいね!となって今である。
う〜ん。凄く恥ずかしい!
クール系とかちょー恥ずいんですけど。
顔には出していないけど。
だって、なんかポーズが厨二な感じで.....
.......頑張ります。
撮影、インタビューが終わった後、主に女の子から連絡先をせがまれたがやんわりお断りした。
マネさんに送ってもらうので車に乗り何分か経つと、家に着いた。
あれ、電気がついている。
母さんたち帰ってきたのかな?
「ただいま〜」
ダダダダダダダダダッ
「おかえり〜!あずく〜!!ん!!!!」
そういうと母さんは抱きついてきた。
いつものことだ。
そう、母さんは「息子コンプレックス」略して「むすこん」なのだ。
ちなみにこの名前は俺直々の命名である。
結構気に入ってる。
父さんは、きっとリビングにいるだろう。
きっと、母さんに「私とあずくんの感動の再会を邪魔しないでね!」
とか言われて。
ほら、リビングには哀愁のオーラをダダ漏れさせている父さんがいる。
「父さん、ただいま!」
「...おう...おかえり.....」
母さんを俺に取られ悲しんでるようだ。
まあ、これもいつも通りの光景だ。
「あずく〜ん!今日はぁ、あず君のためにママがおりょうりしたんだヨォ!」
「......嘘でしょ。」
「ほんとだよぉ!」
まじか。
母さんの料理はまずい。
普通にやばい。
食べたら死ぬと思う。
なのでいつも料理は俺か父さん、コンビニ弁当などで済ませているのだが。
「父さん!ご飯作った?!」
すると父さんは親指を立てグッとして俺にこう言った。
「グッドラック!」