プロローグ
読んでくれてありがとうございます。
俺には幼馴染がいる。
名前は、蒼井美菜。
近所ではよく俺と2人で「美菜ちゃんと東くん」と、合わせて呼ばれている。
そんな幼馴染は昔からアイドルに憧れていた。
俺は、昔から一緒にいた美菜が好きだったのでアイドルになることにした。
毎日修行という修行を重ね5年たった頃、俺はついに15歳の時にデビューを果たした。
俺の名前は、三木東。そこから取ってAZUMAという名にした。
美菜にはそのことを隠しているためいつも、感想を気軽に話してくれている。
俺は、そんな日常が好きだった。だが!!
ある日、美菜がこんなことを言ってきた。
「実はさ〜、私歩いてたらスカウトされてアイドルになったんだよね〜。」
「そうなんだ。おめでとう!」
「そこでさ、練習とか忙しいからしばらく一緒に入れないからよろしく。」
「えっ?」
「.....あと、前から思ってたけどあんたと一緒に合わせて言われんのほんと最悪なの。
お前みたいな根暗とスカウトされてアイドルになった私とどれだけ違うのかわかるでしょ?」
「え、美菜?」
「だからさ、もう近寄るなよ。私の好きなAZUMAくんと同じ名前のお前がほんと嫌いだからさ。
じゃあね。」
嘘だろ、俺はお前のためにアイドルになったのに。
っていうかAZUMAって俺だし。
急にマウントを取って別れを告げた美菜は一瞬誰だ?と思うぐらい冷たい目を向けてきた。
そういえば、なんで美菜のことが好きなんだろう。
昔はよく一緒に遊んで楽しかった覚えがある。
美菜は可愛くて人気者だった。
そんな美菜が好きだった。
だけど、今の美菜はどうだ。
俺にだけ乱暴な態度をとり昔とは大違いだ。
そうだ、俺はこんな美菜が好きなのではない。
よし、決めた。
俺はざまぁをするぞ。
このアイドル業界では年に1度ほどパーティーが行われる。
そこでは挨拶をしたりパイプを繋いだりする。
美菜は歌もまあまあうまいし顔もいい。
すぐにデビューを果たすだろう。
そして、パーティーで自分だと告げる!
よし!完璧だ。
一応最後にこんなことを言ってみよう。
「美菜、俺実はAZUMAなんだよね。」
「そんなわけないでしょ!AZUMAくんを呼び捨てにしてさらには自分がそうだなんてほんとにやめてくれる!」
ドスッ
殴られた。
よし、俺の怒りメーターがまた上がったぞ。
覚えてろ美菜。
この借り必ず返してやる。