プロローグ
もし自分がこんな状況になったらどうしようかなんて考えると途方に暮れそうw
新作です。
「おいおいおいおいおいおい・・・。まじかよ!?なんでこんな風になっちまってんの!!??」
とある青年は荒い呼吸をしながら、全力疾走で森を駆け抜けていた。
「起きたら家の周りが森ん中だったし、姉貴や兄貴、母さん、親父やポチまでいなくなっとるしどうなってんじゃこれえええ!」
そう叫びながら懸命に走る青年は、足元にあった木の根に気付かず壮大に引っかかるとそのまま地面へと数度転がりながら、背中を巨大な大木に大きく打ち付ける。
「カハッ・・・!ってやっばあ!!」
背中から強くぶつかった事で肺から空気が吐き出されるが、それを気にする余裕など今の彼にはない。咄嗟にリュックに刺してあったスコップを抜き出すと何かから自分の身を守るようにスコップの柄を前へと突き出す。すると数秒もたたない間に茂みの中から、黒い物体が飛び出し青年に向かって妙に長い腕を振り下ろした。
ガキッンンン!!
まるで金属同士がぶつかり合うような音が森の中を反響し、その攻撃を受け止めた青年は手の痺れに思わず変な声を上げる。
「・・・!っそがあ!」
第2撃が来ないようにと素早く立ち上がると攻撃を振り下ろしたその影に向かい渾身の力で思い切り明後日の方向へと蹴飛ばした。
『かひゃあああああ!!』
生き物とは思えない声を上げ、数十メートルにも及ぶ距離を吹き飛ばされる謎の生き物。
「おお・・・!すっげ!やっぱ体が強化されてる!!これならどうにかやってけそうだぞ!」
と嬉々とした声をあげたのだがそれは途中で辞めざるおえない状況へと陥ってしまう。
『GURAAAAAAAAAAAAA』
まるで地の底から湧き上がるようなそんな鳴き声が森の中へと響き渡ったのである。
『ひゃひゃひゃ・・・!』
蹴り飛ばされ今まで伸びていた角の生えた謎の生き物は、その声を聞いた瞬間シュバッと立ち上がると焦るように茂みの奥へと消え去って行く。
「おいおいおいおいおいおい!今度はなんだってんだ!」
急いでその場から駆け出しゴロゴロと転がるように茂みの中へ隠れた青年は、次の光景に思わず固唾を飲み息を潜めた。
そこにはおよそビル4階分相当になるであろう巨体と真っ黒な鱗を持つ御伽噺の産物であろう竜がこれまたもの◯け姫に出てくる様な大きなイノシシを喰らう姿があったのである。
「冗談じゃあねえぞまじで・・・」
まるで何某らゲームのような世界。
命が軽いこの食物連鎖にただ1人かもしれないと言う状況。
弱肉強食のこの世界にて今はまだ弱者側であろう青年は絶望な顔とは打って変わり口元にははち切れそうなほどの笑みを浮かべている。
「なんで俺がこの世界に来たのかは知らん・・・。が丁度いい。このぐらいのスリルがないと生きてるって感じがしねえもんな・・・」
まるで自分がこの森の王だと言わんばかりの存在感と圧を放つその生物、未だ大猪を喰らい続けるその竜を見据た青年はただ一言誓うように呟く。
「絶対に生き残ってやる・・・」
ゆーっくり書く予定です(*`・ω・)ゞビシッ!!
でもはよせえやあとか続き読みたいんだあああとかあれば更新は早める予定です!
評価等あれば下スクロールでお願いします!
もっとこうして欲しいなんて要望もあればお待ちしております!